我が家では、毎年時期になったら必ずドウダンツツジを購入して飾るのですが、昨年購入したドウダンツツジが、なんと9ヶ月間も元気でいます。さすがにもう限界かなと思っていますが、切り枝にも関わらずここまで長持ちしたことは初めてでした。それまでは大体保って3ヶ月位で葉が枯れてしまっていたのですが、今回は5ヶ月過ぎても全然元気!!
この記事では、今までのドウダンツツジ自体の選び方や、管理方法がどうだったかを思い返して、今回のドウダンツツジがなぜ9ヶ月も元気だったのか、その理由と管理方法のコツをまとめてみました。

購入時期は5月下旬から6月がおすすめ

まず、ドウダンツツジは購入する時期はとても大切です。早ければ春先には出回り始めますが、まだ葉が小さく小振りなものが多いです。一度この時期のドウダンツツジを購入したことがありますが、3週間で葉がチリチリになって枯れてしまいました。
購入におすすめなタイミングは6月です。大体6月に入ると、枝振りも良く、葉っぱが大きなドウダンツツジが出回り始めるので、この時期に購入するのがおすすめです。
長持ちするドウダンツツジの見極め方

ドウダンツツジを選ぶ際に一番重要なのは「幹の太さ」です。今回ドウダンツツジが長持ちした要因もここにあると思います。私はいつもドウダンツツジを購入する際は必ず2本購入します。理由はインテリア的に1本よりも2本の方がバランスが取りやすいからです。1本は大きく太いもの、2本目を少し小さめで細めの物を購入して、バランスを取るのですが、今回長持ちした方は1本目の大きくて太い幹のものです。2本目の方は購入して3ヶ月目には葉がチリチリになってしまいました。
私個人的な見解ですが、きっと「毛細管現象」が影響しているのではないかと思います。切り枝は、根っこがないため、水の吸い上げは切り口から行うことになりますが、幹が細いものよりも、幹が太い方が毛細管現象が強く働き、沢山の水を吸い上げ、葉が乾かない状態を長く保てるのだと思います。
この毛細管現象による水の吸い上げをしっかり行わせるために、週一度のメンテナンスがとても大切になってきます。こちらは後で説明します。
よく切れる枝切り用のハサミを準備

週一度のメンテナンス時に、幹の切り口を切り戻す作業を行うのですが、ハサミの切れ味が結構重要です。花を切るのに使うような剪定ばさみよりも、枝も切れる強力なガーデニング用のものを一本用意してください。私が愛用しているのはアルスコーポレーションのもの。リーズナブルな価格でありながら、カーブしている刃先のお陰で軽い力で枝を切断できる、とてもおすすめなガーデニングばさみです。
お手入れは1週間に一度必ず行う
ドウダンツツジのお手入れは基本1週間に1度でOK。切り花と違って、切り枝物は水も汚れにくいので週に一度で十分です。今回9ヶ月も元気な我が家のドウダンツツジも、週に一度のメンテナンスで元気な状態を保てています。週末のルーティンに加えてしまえば忘れることもありません。
お手入れの手順は3ステップ
毎週行うお手入れの手順は合計3ステップ。そこまで手間な作業でもないので、めんどくさがりな私でも続けられました。
1.根元を洗いヌメリを取る

1週間経った枝の切り口は、このように色がくすみ、触るとヌルヌルとしています。まずはこのヌルヌルを綺麗に洗い流してください。ブラシなどは使わなくて大丈夫です。水を流しながら手でぬめりを落とすだけでOKです。
2.根元を少しだけ切り落とし「割り」を入れる

1週間経った切り口は、乾いてしまうのか、組織が死んでしまうのか、茶色くなってしまいます。この状態になると水の吸い上げが上手くいかなくなってしまうので、大体1cm程度断面を切り落としましょう。そうするとまた綺麗な白い断面が見えます。ただこれだけだと水をたくさん吸い上げられないので、ハサミを縦に入れて十字に切れ込みを入れます。こうする事で水に触れる表面積が増えて、しっかり吸い上げができるようになります。
面倒でなければ、断面付近の表皮を剥がした方が、更に水の吸い上げを促せるのですが、私は面倒なので切れ込みだけにしています。
3.花器をしっかり洗い、新しい水に替える
最後に花器をしっかり洗います。枝がぬめるのと同じように花器の内側もヌメヌメしています。これも洗剤を使って洗ってもいいですし、私のように水を流しながら手で擦って落としてもどちらでも大丈夫です。とにかく、指先でぬめりを感じなくなるまで綺麗に流して、新しい水を入れてドウダンツツジを元に戻してお手入れ完了です。
たったこの3ステップだけで大丈夫です。ただし、必ず1週間に1度行ってください。私の印象だと、夏場よりも暖房が効いている冬場の方が水がヌルヌルしてくるのが早い気がします。水が濁ってきたら出来るだけ早めに変えてあげるようにしてください。
延命剤は使わない
最初は切り花用の延命剤を水の中に入れていたのですが、これを入れると水がすぐに腐ってしまう感じがしました。入れないよりも2倍くらい早く水が濁ってヌルヌルしてくるのです。多分延命剤に含まれる糖分が影響しているのかもしれません。
直射日光やエアコンの当たらない場所に置く

観葉植物はカーテン越しの明るい場所に置くことが多いですが、切り枝のドウダンツツジは窓際じゃなくても大丈夫です。窓際だと温度が高いので水が腐り易く、葉も乾き易いので出来るだけ窓から離した場所に飾ってください。あと、エアコンが直接当たるような場所も厳禁です。この場合も葉が乾いてすぐにチリチリになってしまいます。「窓に近過ぎず、エアコンの当たらない場所」に置くことが、ドウダンツツジを長持ちさせるポイントです。
ちなみに後ろに置いてあるポスターは、こちらで販売しています笑
我が家のドウダンツツジの変遷
奇跡的に9ヶ月も元気でいてくれた我が家のドウダンツツジ。購入したお花屋さんに話すと「嘘だぁ〜あり得ない!聞いたことないよ〜」と驚かれます。私もこんなこと初めてだったので驚いていますが、多分、ドウダンツツジ自体の品質がとても良かったのだと思います。とにかく、とても大きかったので笑。1週間に一度切り戻していくので、ある程度大きさがないとどんどん短くなってしまって、見た目が悪くなってしまうので出来るだけ大きめのものがおすすめです。




現在(2020年3月末)は、葉のエッジが茶色くなってきて、そろそろ終わりだと思いますが、4月までは保ちそうです。6月になったらまた元気なドウダンツツジを見つけて購入したいと思います。
最後に
今回はドウダンツツジを長く保たせる方法をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?ドウダンツツジ自体の品質、お手入れ、置き場所に気を使えば1年近くインテリアとして元気なドウダンツツジを楽しめることが今回私自身も分かりました。今年も元気なドウダンツツジを手に入れられるか楽しみです。これからドウダンツツジの購入を考えている方、長保ちさせる方法を探していた方の参考になれば嬉しいです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。