キッチン用のゴミ箱購入を検討する際に挙がってくるのが「シンプルヒューマンのレクタンギュラーステップカン」と「 JosephJosephのクラッシュボックス」。今回はダストボックスの代表格である2種を徹底比較してメリットデメリットを合わせてご紹介していきたいと思います。
この記事を書いている私は、実際に両方とも購入して使っています。
【結論】シンプルヒューマンの方が圧倒的に使いやすい!
本文を書く前にまずお伝えします。実際に両方使ってみて分かったのですが、シンプルヒューマンの「レクタンギュラーステップカン」の方が、
- デザイン・容量
- 機能性
- 耐久性・衛生面
上記のすべてにおいて優れていると感じました。以下の項目で詳しくご紹介していきたいと思います。
シンプルヒューマンとは
simplehuman(シンプルヒューマン)は、アメリカでトップクラスのシェアを誇るハウスウェアブランドです。シンプルかつ機能的、長く使い続けられる耐久性、日々の生活での使いやすさを追求し、ライフスタイルをより快適にしてくれるアイテムを発信しています。
レクタンギュラーステップカンについて
シンプルでスタイリッシュなデザイン。使いやすく便利な機能。高い耐久性。日々の生活になくてはならないモノだからこそ、美しく、最高水準を暮らしの中に。世界中で愛される「simplehuman(シンプルヒューマン)」のフットペダル式ダストボックス。
Joseph Josephとは
JosephJoseph(ジョセフジョセフ)は2003年、双子の兄弟アントニーとリチャード・ジョセフは、「暮らしの中にある問題の解決に役立つ、機能的な家庭用品を生み出す」という目的のもとイギリスでJoseph Joseph(ジョセフジョセフ)を立ち上げました。使いやすく楽しいデザインの製品は世界100カ国以上で販売され、数々の受賞歴をもつ国際的なブランドです。
クラッシュボックスについて
スペースラグジュアリーという発想から生まれたごみ箱「クラッシュボックス」は、コンパクションプレートで手を汚すことなくごみの体積を1/3に減らし、従来の30Lサイズに約3倍量のごみを収めます。アンチテアテクノロジーでごみ袋が破れにくい設計も、ジョセフジョセフならではの特徴。
【シンプルヒューマン VS クラッシュボックス】デザインと容量について
レクタンギュラーステップカン
「レクタンギュラー ステップ カン」は、その名の通りスッキリとした長方形のデザイン。高級感のあるステンレスボディで、壁にピッタリくっつけてペダルを踏んでもフタが壁に当たらずにスムーズな開閉ができるところがとてもいい。(意外とこの部分が出来ていないゴミ箱結構多いです。ペダルを踏むとその反動でゴミ箱が動いで壁にフタがぶつかるものが結構あります)形がシンプルなので限られたスペースのキッチン、インテリアにこだわったリビングでも、置き場所に悩むことはないと思います。容量は45L。見た目よりもたくさん入る印象で、これなら毎日出る生活ゴミもしっかり入るサイズで安心です。
形状がすぼんでいないストレートな形なので部屋の角にもピタッとくっ付けられるのも嬉しいところです。容量はクラッシュボックスが30Lなので15L大きいのですが、見た目にはシンプルヒューマンの方がコンパクトです。間口も広いので捨てやすく、沢山捨てられるのでゴミ捨ての回数が減らせそうです。
クラッシュボックス
独自設計で手を汚すことなくゴミの体積を1/3に減らし、従来の30Lサイズに約3倍量のゴミを収めるクラッシュボックス。デザインはシンプルヒューマンと同じくステンレスボディでスッキリとした印象ですが、蓋周りに黒いフレームがあしらわれていたり、蓋を開けると中にオレンジが使われていたりと、少し強めのデザインが特徴的。容量は30Lですが、圧縮機能により最大で90Lものゴミを入れることができます。
【シンプルヒューマン VS クラッシュボックス】ゴミ袋のセット方法について
レクタンギュラーステップカン
ゴミ袋の交換は、リム(ふち部分)を上げてゴミ袋を取り付けるだけ。本当に簡単です。ゴミ捨ての後のゴミ袋セットのストレスがかなり軽減されます。
専用のゴミ袋の方がセットは簡単ですが、私は薬局で買える普通のゴミ袋を使っています。
リムで取り付けたゴミ袋のフチが見えないように隠せる構造になっているので、生活感を感じさせません。ゴミ箱の中もスッキリとしていて気持ちがいいです。しっかりリムの部分でホールドされているので、途中で外れることもありません。
クラッシュボックス
内部のオレンジ色のパーツに袋の口を差し込むようにセットします。これは圧縮機能を使う際に袋もハンドルと一緒に動かなければいけないから、少しイレギュラーな構造になっています。
一度差し込めば滅多に外れることはありませんが、セットするのは若干面倒に感じました。見た目が少しごちゃっとするのもちょっと気になるところです。
シンプルヒューマンと比較すると、クラッシュボックスは結構面倒です。特に手間に感じたのはゴミを回収する時。差し込まれた袋を取り外し、ゴミ袋を引き出しますがゴミが満タンに詰まっていると圧縮するオレンジ部分が引っかかってハンドルごと外れてしまいます。かなりの頻度で外れるのでとても面倒に感じていました。
【シンプルヒューマン VS クラッシュボックス】キックペダルについて
レクタンギュラーステップカン
simplehumanのスチールペダルは15万回(1日20回×20年)のステップにも耐えられるよう設計されており非常に頑丈。ペダル自体に厚みがあるので見た目にも分かります。踏み込んでもゴミ箱本体が傾く事もなく、かなり軽い力で蓋を開けることが出来ます。両手にゴミを持っている場合でもスムーズに捨てることができ、フタを触る必要がないため衛生的です。
クラッシュボックス
クラッシュボックス単体で使っていた際はこんな感じかなと思っていましたが、シンプルヒューマンと比べると、体感的には1.5倍くらい重い感じがしました。ペダルを踏み込んだ際に本体が手前にグラっと傾く感じもあり、その反動でペダルを離した際に壁側に当たるので、触れている部分の壁紙に黒い線が入っていました。
やっぱりこの点でもシンプルヒューマンの安定感を実感しました。クラッシュボックスの壊れた理由の一つは、ペダルを踏んだ際の衝撃で何かの部品が壊れたことが原因で、蓋が開かなくなってしまいました。サポートセンターからは「ペダルを必要以上に強く踏むと壊れてしまう」と言われたのですがその記憶もなく…。ペダル部分の強度に問題があるのかもしれません。
クラッシュボックスは購入すると10年保証が付いているので、通常の使用で壊れてしまった場合はサポートセンターに問い合わせれば新品に交換してもらえます。私も2回壊れて2回新品に交換していただきました。壊れやすい部分もありますが、10年保証はなかなかないサービスなので安心です。
【シンプルヒューマン VS クラッシュボックス】その他の特徴について
レクタンギュラーステップカン
内側からゴミ袋を取り出せる機構
なるべく近くに、見えないよう保管したいゴミ袋も、まとめて収められるライナーポケット付きで、これがかなり便利。ゴミ袋の交換に手間がかからずラクに行えるうれしい機能です。ゴミ箱の裏側に、交換用ゴミ袋が滑り込むよう設計されているので補填も簡単。ダストボックスを持ち運ぶ際には、この上側を指に引っ掛けることで簡単に移動させることができます。
クラッシュボックス
ゴミを潰して圧縮できる機能
ごみを圧縮してコンパクトにする「コンパクションシステム」という新機能を持つごみ箱です。手前のレバーを引き上げ、そのまま下へ押し込むことで、ごみに触れることなく簡単に圧縮することができます。この機能により、30Lの容量の中に最大約90Lのごみを収納することができ、ごみ出しの回数やごみ袋の使用枚数を減らすことができます。「収集日までにごみがいっぱいになってしまう」という問題点を機能的なデザインで解決しています。
と、公式サイトや商品説明では紹介されているクラッシュボックスという名前を冠する重要な機能ですが。。。
…..実際には家庭ゴミで1/3に圧縮なんてできませんでした。。。
私もこの機能に惹かれて購入したのですが、実際に使ってみて愕然としました。全く1/3になんて圧縮できません。ハンドルを持って押し込めば、もちろんゴミは潰れて小さくなります。その理由は「上からの圧力」と「ゴミの間に含んだ空気が潰れることで抜けるため」です。ですがハンドルを引き上げると、抜けた空気はまた元に戻り、ほぼ潰す前の大きさに戻ります。私が使った感じだと圧縮率は2割程度に感じました。
実際に潰してみました。
家庭ゴミは紙ゴミだけではなく、ビニールゴミやスチロールなど反発力のある素材のものも多く含まれます。なのでグッとハンドルで一回圧縮した程度ではペッタンコにはならないのだと思います。もし1/3に圧縮するなら、ハンドルを一番下まで押し下げた状態でハンドルの上に重りを置いて1-2時間放置しておけば圧縮できるかもしれません。
購入後数回は圧縮機能を利用しましたが、それからはほとんど使っていませんでした。
【シンプルヒューマン VS クラッシュボックス】耐久性・衛生面について
レクタンギュラーステップカン
まだシンプルヒューマンは使用して1ヶ月程度なので耐久性の面では十分に判断できませんが、キックペダルの安定感や本体の頑強さからは耐久面も安心だと感じさせます。また、ダストボックスの表面には、汚れや指紋、皮脂あぶらをガードし、簡単に拭き取ることができるフィンガープリントプルーフ加工が施されています。確かに触っても指紋が付きにくいことが分かります。このコーティングによってダストボックスが衛生的に保たれ、美しいまま長くご使用いただけます。
クラッシュボックス
クラッシュボックスの耐久性は低いと言わざるを得ません。2年間で2度壊れていて、その両方ともペダル、もしくはペダルと連動する蓋部分の故障でした。10年保証があるので通常使用で壊れた場合は新しいものに交換してもらえるとしても、耐久性については「強くはない」と言えると思います。ダストボックス表面についてはシンプルヒューマンとの違いはさほど感じませんでした。汚れたら簡単に拭き取れます。
毎年壊れて毎年新品になるのでそれはそれでいいのかもしれません。でも私は買い換えてしまいました。
【シンプルヒューマン VS クラッシュボックス】価格について
価格については両方ともおおよそ3万円程度。大きな金額差はほとんどありません。
【シンプルヒューマン VS クラッシュボックス】におい漏れについて
この点に関しては両者とも問題ありません。というよりも判断のしようがありませんでした。なぜなら我が家では生ゴミは……
「脅威の防臭袋BOS」のに入れて捨てているから!
ちなみにその袋はこれです。
この防臭袋は超優秀で、生ゴミを中に入れて口の部分をクルクル回して捻ってから固結びすれば、におい漏れがほぼありません。この袋を使用しているため、生ゴミの匂いが漏れるかどうかは検証できていません。
とにかくこのBOSの防臭袋、超おすすめです!!
まとめ
個人的に、もしジョセフジョセフの「クラッシュボックス」とシンプルヒューマンの「レクタンギュラーステップカン」のどちらかで悩まれていたら、間違いなくシンプルヒューマンをおすすめします。すべての項目においてシンプルヒューマンの圧勝だと感じてしまいました。唯一負けている部分があるとすると、シンプルヒューマンの保証期間は1年間なのに対して、クラッシュボックスは10年間という部分くらいだと思います。シンプルヒューマンの耐久性については、これから使い続けてから追記したいと思います。
ただ壊れて交換をリクエストしても、すぐ届くわけではなく交換品が届くまで2-3週間かかる場合もあります。その部分も考慮してご検討ください。
最後に
今回はジョセフジョセフの「クラッシュボックス」と、シンプルヒューマンの「レクタンギュラーステップカン」の2種を徹底比較して、メリットデメリットをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。両方を使用してみて思ったこと、感じたことを、忖度なくかなり正直に書きました。クラッシュボックスの圧縮率については、ご家庭ごとに異なるかもしれませんが、我が家の場合はほとんど圧縮できませんでした。この2種類で悩まれている方の参考になれば嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました。