我が家のインテリアの写真を見た方からよく「生活感がない」と言われます。生活感はないですが、不便もなくちゃんと生活できています笑。私はO型なのでかなり適当な所がありますが、その雑な部分が見えないように「整って見えるインテリア」を意識しています。今回は、本当は整っていない部分があっても全体的にスッキリ見えるようにする3つのコツをご紹介します。
この記事を書いている私は、デザイナー歴20年。アートディレクターとしてデザイン業界で働きながら、ライフスタイルブログ「LIVINGSKAPE-リビングスケープ-」、その他にもお金のブログ「MONEYDOSCOPE-マネードスコープ-」や子育てブログ「dotmomdad-ドットマムダッド-」を運営。Instagramのインテリアアカウントは現在フォロワー10万人。インテリアコーディネートやライフスタイルに役立つ情報を発信しています。
完璧に整理する必要はなし!ズボラでも整って見せることはできる!
片付けが続かない人、綺麗な状態が維持できない人が思い違いをしていることが一つだけあります。それは「すべてを完璧に整理しようとしている」からです。片付けるのが面倒なのに、部屋を綺麗にしようとするあまりに気合を入れて整理を始めて、外からは見えない引き出しの中まで綺麗に並べて、結局普段の生活の中で、使ったものを綺麗に戻すことが面倒になり、出しっ放し、置きっ放しにしてしまい、そこからだんだん散らかっていく。これはよくあるパターンだと思います。
原因は「自分に見合った収納をしていない」から。机の中や見えないところまで綺麗に出来ている人は根っからの綺麗好きで、自然にそういうことができる人です。私はそっち側ではなく、面倒くさがりでズボラなので、自分が続けられる程度の整理整頓を意識して、完璧を目指さず、「生活の中で無理なく続けられること」を第一に収納計画を立てます。今回はズボラな私が無理なく綺麗を維持できる収納方法やインテリアの選び方について、細かくご紹介したいと思います。
収納術その1:モノの住所を必ず決める
これはよく言われることですが、これはどこにしまう、これはここに置く、という定位置を必ず決めることです。我が家の場合は「ボックス収納」を基本としていて、そこにラベルを貼って収納場所を決めてしまいます。使ったら必ずそこにしまう。綺麗に戻すというよりはボックスの中に投げ入れるだけなので、私は「投げ込み収納」と呼んでいます。箱の中は全然整ってなくてぐちゃぐちゃですが、その箱の中を探せば見つかるので私の性格にはぴったり。ポイっと入れるだけなので片付けるハードルが下がるので、出しっぱなしが減ります。
最初に綺麗に収納することは簡単なんですが、その整った場所から物を取り、使い、戻す。この戻す時って大抵急いで居たり、次の動作を考えながら、流れで行動していくので、そんな毎回綺麗に戻すことなんて不可能です。そうやって少しづつ乱れていって、最終的にはグチャグチャになってしまいます。だったらボックス単位でモノの住所だけを決めておいて、その中に放り込んでしまえば、しまうのも簡単、探すのも簡単です。綺麗を維持するというよりも、これ以上荒れる原因を無くしておく、という考え方です。
投げ込み収納例その1「パントリー」
我が家のキッチン奥にあるパントリー。壁面にニトリのボックスを隙間なく並べて投げ込み収納方式でいろんなものを収納しています。キッチン用品だけでなく、掃除用品、ストックなどを中心に収納しています。基本的に箱の中にカテゴリを決めたら中に投げ入れるだけなのでボックスの中身はこの通りグチャグチャです。
このボックス収納のいい所は物量をコントロールできる所!物が溢れそうになったら中身を見直し、すべて必要なものであれば他のボックスを整理して空きボックスを増やして2個使いにしたり、不要なものを捨てて空きスペースを確保したり、使いながらベストな状態へアップデートしていきます。最初お菓子ボックスは一つでしたが、コロナで在宅になってからはお菓子ボックスとレトルトボックスがひとつずつ増えました笑
投げ込み収納例2「クローゼット」
我が家の書斎側のクローゼットは「投げ込み収納だらけ」という感じで、使えるスペースすべてをボックス収納に充てています。クローゼット左側のバンカーズボックスには衣類や旅行用品、バッグ、デザイン資料、使っていないインテリア備品など色々なものを収納しています。
右側の白いニトリ棚のインボックスには細かくカテゴリに分けてテプラを付けて中身が分かるように収納しています。例えば●カメラ系…iPhoneの三脚やレンズ●殺虫剤…殺虫スプレーなど●テープ、紐…ガムテープやビニール紐●電球…使ってないLED電球●PC周辺機器…DVDやUSBなどMac周りのもの●工具…ノコギリやドライバーなどなど。
中身に何が入っているかはラベルプリンターのシールを付けていますが、ニトリのインボックスは簡単に剥がせますが、バンカーズボックスは紙なので中身を変えたときに破れてしまいます。そこで使ってるのがこのネームプレート。
デザインがシンプルで目立たないし、プレートのアクリルの表面に貼ればシールの貼り直しも出来るのでバンカーズボックス収納におすすめです。
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投げ込み収納例3「キャビネット」
ソファの後ろに置いてあるunicoのキャビネット。ここのキャビネットは同線的にアクセスしやすいから普段良く使うものを収納する場所として使っています。
引き戸の左側には無印のファイルボックスを入れてその中にはコロコロやファブリーズ、除菌ウエットティッシュなど良く使うものを。上段には無印の引き出しケースを入れて身体の部位や症状に分けて収納した飲み薬や塗り薬を入れています。右の引き戸にはサプリメントや湿布などの大きい医療品、ほかの空いたボックスには書類や読みかけの本など、夫婦それぞれが自由に色々入れています。基本的には綺麗に入れていなくて、投げ込み収納なので透けて見えている薬とかは見ての通りグチャグチャです笑
引き出し部分には主に毎日飲むサプリメントや塗り薬などを入れていて(薬多すぎですね笑)。その下の2段目3段目は、夫婦それぞれが身につけているお財布や腕時計、アクセサリーを入れる収納スペースとして使っています。一番下の引き出しには、レターセットが入っています。
収納術その2:中が見える収納やガラス棚は絶対に使わない
よく食器やグラスをガラス戸棚に入れることがありますが、私はグラスや食器を綺麗に並べる自信がないので最初から中の見えるガラス戸棚は買いません。中が見える、ということはその戸棚の中まで綺麗に並べなければ整理されているように見せることはできないので正直面倒です。
「見せる収納」と呼ばれるものがありますが、個人的には見せたら収納ではなく、それは「ディスプレイ」だと思っています。
我が家の食器棚の上部はオープンになっていますが、あそこは完全にディスプレイとしてデザイン的に素敵なものをインテリアとして並べています(もちろん使っています笑)。他の食器は戸棚の見えない所やパントリーに設置しているイケアの棚に収納しています。
綺麗に並べる自信がないのに、中が見える戸棚を買う必要はありません。やらなければいけないことが増えるだけです。ガラス戸棚じゃないと中に何が入っているか分からないから使いにくいのでは?と思う方もいるかも知れませんが、全くそんなことはありません!むしろガラスに指紋汚れもつかないですし、いいことばかりです。
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収納術その3:コードや配線はすべて隠す
これはなかなか徹底するのが難しいところもあるのですが、出来る限り生活感の出てしまう配線関係は見えないようにするのが整って見えるコツだと思います。我が家では
- アートフレームで隠す
- ケーブルボックスで隠す
- ディスプレイで隠す
- ゴミ箱や小物で隠す
など、とにかく何とか見えないように色々工夫してやっています笑。完全に自己満足ですが個人的には整って見えるようにするためには、とても重要なことだと思います。配線の詳しい隠し方は、細かく書くとかなり長くなりそうなので、また別記事でご紹介したいと思います。
詳しくはこちらの記事でご紹介しています。
最後に
今回は、本当は整っていない部分があっても全体的にスッキリ見えるようにする3つのコツをご紹介しましたがいかがだったでしょうか。よく生活感がないと言われる我が家ですが、意識しているのはこの3つです。見た目は整っていても実はそこまで細かくは整理されていない。しまう時は投げ入れるだけ、というこの手軽さが綺麗を維持できるコツだと思います。片付けたその日だけしか保てない綺麗さではなく、自分が無理せず綺麗を続けられる収納の仕方、整理の仕方を見つけることが大事なのだと思います。参考になれば嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました。