インテリアの参考に色んなInstagramを見て真似してるつもりなのに、どうもおしゃれにならないなぁ。
こんな悩みを解決する、インテリアを考える上で最も重要なルール「フォーカルポイント」についてご紹介します。
この記事を書いている私は、デザイナー歴20年。アートディレクターとしてデザイン業界で働きながら、ライフスタイルブログ「LIVINGSKAPE-リビングスケープ-」を運営。Instagramのインテリアアカウント(@jk___decor)は現在フォロワー9.9万人。インテリアコーディネートやライフスタイルに関する情報を毎日発信しています。また、当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。
【結論】リビングに入った時に最初に何が目に入るかがすべて
専門用語では「フォーカルポイント」と呼ばれていますが、分かりやすく言えば
「部屋の中で視線が一番集中する場所」のこと。
例えば、西洋であれば暖炉、日本であれば床の間をイメージすると分かりやすいですが、思わず目を向けてしまうような場所のことを言います。
ここに何が置かれているかで部屋の印象の全てが決まると言っても過言ではありません。これがあることで、部屋に「見せ場」が生まれ、それだけで空間全体が洗練されて引き締まった印象になります。
極論、このフォーカルポイントだけ頑張れば、他が少しイマイチでもフォーカルポイントに引っ張られて気にならなくなり、空間全体をおしゃれに見せることができます。
では、住宅における「フォーカルポイント」とは一体どこでしょうか。
【理由】人の目線は無意識に一番遠くの場所を見る
住宅におけるフォーカルポイントはずばり…
部屋の入り口から対角(一番遠い場所)の位置です!
人は部屋に入った時、無意識に一番遠くの場所をに目を向けると言われています。
想像してみてください。誰かの家に遊びに行った時、リビングドアを開けてすぐに下を見たり左右を見たりすることはないですよね?必ず顔をまっすぐに向けて一番対角の位置にある場所を見ているはずです。
これはどうやら人間の本能的な行動のようで、その場所が安全かどうかを効率的に把握するためにそんな行動を取るみたいです。
なので、その場所に部屋の中で主役になるようなアイテムを置き、小物や観葉植物などをディスプレイすれば、フォーカルポイントをおしゃれに演出することができます。
一番遠くの場所に見せ場を作るもう一つの理由
住宅において、入り口の対角にフォーカルポイントを作るもう一つの理由は「奥行き感の演出」です。
部屋の一番奥にフォーカルポイントを持ってくると、自然に部屋の奥へ視線を誘うことになり、空間の奥行き感を増すことができます。
つまり、フォーカルポイントには
- 空間を広く見せる効果
- 空間にアクセントをつける効果
の両方を演出することができるわけです。
では具体的にどんなものを置くのがいいのでしょうか。
【実例】こんなアイテムを置くのがおすすめ
フォーカルポイントにおすすめのディスプレイアイテムは以下がおすすめです。
- ソファ
- 観葉植物
- 絵画やアート作品
- フロアスタンド
これらはリビングの中で主役になる家具だったり、人の視線を引き寄せる効果のあるアイテムたちです。
実際に我が家でも取り入れています。具体的に見ていきましょう。
フォーカルポイントにおすすめ1【ソファ】
ソファはリビングにおける占有面積が大きく、主役になりやすい家具の1つです。フォーカルポイントとなる部屋の奥にお部屋のコンセプトを象徴するようなソファを置くのがおすすめです。
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フォーカルポイントにおすすめ2【観葉植物】
無機物の多い住宅の中で、有機物はそれだけで存在感を放つ重要なアイテムです。フォーカルポイントに150cmを超える大きな観葉植物を置けば、お部屋の印象をガラッと変える主役になってくれるはずです。
【関連記事】初心者でも育てやすい観葉植物について
フォーカルポイントにおすすめ3【絵画やアート作品】
絵画やアート作品は、サイズが大きくなくてもフォーカルポイントにあるだけで、空間全体をセンスアップしてくれます。フォーカルポイントのディスプレイにはもっとも力を入れるべきです。
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フォーカルポイントにおすすめ4【フロアスタンド】
フロアスタンドライトは背も高く目に留まりやすいアイテムのひとつ。お部屋のインテリアテーマに合わせたデザイナーズ照明が1つあれば、空間全体の印象を格段に引き上げてくれるはずです。
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要するにフォーカルポイント(一番注目を集める場所)には、お部屋の中で一番オシャレで、洗練されたアイテムを置けば、それだけでお部屋の印象を引き上げることができるということです。なのでここだけは頑張ってディスプレイや小物をこだわってみましょう。
【疑問1】物が多く一番目に入る場所が散らかってしまう場合は?
でも今お住まいの部屋に物が多くて、どうしてもスッキリをフォーカルポイントを演出するのが難しい場合は「死角」を利用するのがおすすめです。
・リビングドアの近く
・対角ではない部屋の隅
・ソファの横や裏など
我が家もごちゃつきがちなキッチン棚は、リビングドアから部屋を見た際のちょうど死角に位置する場所に置いています。
出来るだけ生活感の出てしまうものは入り口に近い場所や対角線上から外した場所に配置するのがおすすめです。
【疑問2】テレビがある場合は隣に観葉植物を置くのがベター
我が家も同じなのですが、もしフォーカルポイントとなる場所にテレビがある場合は、隣に観葉植物を置くのがおすすめ。無機物の圧迫感を有機物の柔らかさで中和してくれます。
できれば大きめの観葉植物の方が、小型のものよりも視線を引き寄せてくれるのでより効果的です。
【結論】全体を綺麗にする必要なし。最初に見える場所を徹底的にこだわる
部屋をおしゃれにしたい気持ちが先行して、部屋全体を素敵にしなきゃ!と意気込んでみたものの、現実問題生活感のあるアイテムも多かったりして、諦めてしまうこともあると思います。
でも部屋全体を片付ける必要はありません。一番注目される場所に視線を引きつけるアイテムを集結させて、部屋の印象を最大化できれば今あるアイテムでも十分におしゃれに演出することができます。ぜひお試しください。
最後に
今回はLIVING THE RULES Vol.1「【フォーカルポイントって知ってる?】入り口から最初に見える場所で部屋の印象が決まる」についてご紹介しましたがいかがだったでしょうか。連載企画「LIVING THE RULES」では、インテリアをおしゃれに見せるための実用的なルールをご紹介していきます。
次回のLIVING THE RULESは、「 VOL.02【背の低い家具は奥に】部屋を広く見せる家具配置の秘訣教えます【錯覚を利用】」をご紹介します。お楽しみに!