バルミューダから2019年に発売された空気清浄機「BALMUDA The Pure」。私は発売日に購入してから毎日使い続けています。たくさんのレビュアーさんがレビューはしていませんでしたが、毎日使用する中で分かったことや、いい点、気になる点を改めて詳しくレビューしていきたいと思います。
選んだ理由や購入後2年経過して感じる使用感や感想を実体験に基づいてご紹介していきます。
この記事を書いている私は、デザイナー歴20年。アートディレクターとしてデザイン業界で働きながら、ライフスタイルブログ「LIVINGSKAPE-リビングスケープ-」、その他にもお金のブログ「MONEYDOSCOPE-マネードスコープ-」や子育てブログ「mumdotdad-ママドットダット-」を運営。Instagramのインテリアアカウントは現在フォロワー10万人。インテリアコーディネートやライフスタイルに役立つ情報を発信しています。
特にバルミューダがダメだから、という訳ではないのですが、より空気清浄効果が高そうなElectrolux(エレクトロラックス)社の空気清浄機に買い替えました。気になる方は以下よりレビュー記事をご覧ください。
空気清浄機バルミューダザピュアを購入した理由
最終的な決め手はやはり「デザイン」です。バルミューダといえばデザインですから、やはりこの部分は1番惹かれるポイント。とにかくシンプルなデザイン、これに尽きます。
真っ白な四角の柱の足元に穴がぽっかり空いているという今まで見たことのないデザイン。空気清浄機はリビングの目立つ位置に置く家電ですから、これだけ余分な要素を削ぎ落とした潔いデザインならどんなリビングにも馴染みます。
私はいつも電化製品は「白」を選びます。なぜならそもそも家電は印象が強いので「圧迫感」を与えてしまうためです。できる限り威圧感のない白い家電を選ぶことで空間を広く感じさせることができます。
ただし、空間に溶け込みすぎてもいけません。せっかくリビングの目立つ所に置く家電ですから、置いたことでリビングがより素敵な空間になるような印象的なデザインを選びたいところです。
そんな私の希望がすべて詰まっていたのがこのバルミューダザピュア。本体は大きいですがシンプルなので威圧感もなく、印象的なデザインや光の演出はリビングをより素敵な空間にしてくれます。
もちろん機能性も大切です。バルミューダザピュアの素晴らしいところはデザインと同じくらい機能も魅力的なところ。この部分はこの後詳しくご紹介していきますが、バルミューダザピュアはデザインと国産メーカーの機能性の高さ両方を求める人にこそおすすめしたい空気清浄機です。
【結論】デザインも機能も文句なしの空気清浄機!本当に買って良かった!
オートモードは静音性が高く高感度。ジェットクリーニングモードは大風量で一気に空気を綺麗にできる万能な空気清浄機
デザインが魅力的なのは大前提として、バルミューダザピュアを買って良かったと思わせる1番の理由はその機能性の高さです。
空気清浄機は一日中電源を入れっぱなしにする家電なので静音性はとても大切。バルミューダザピュアのオートモードはかなり優秀で、少しの匂いや空気の汚れを感知する感度の高さ。そして静音性の高さはピカイチです。動いているのが分からないくらい稼働音が小さいので騒音のストレスが全くありません。
そしてジェットクリーニングモード。ザピュアの前身の「ジェットクリーン」の時から搭載されている機能ですが、大風量で一気に部屋の空気を入れ替えてくれる他社製品にはない機能です。部屋の掃除をする際や帰宅後、食事の後などに大活躍します。
バルミューダザピュアを置いてから、帰宅時や起床してリビングに行くと「あ、空気が澄んでる」という実感もあります。
今まで空気清浄機はいくつか使ってきましたが、本当に買って良かったと思える空気清浄機です。そんなデザインも機能も大満足なバルミューダの空気清浄機「BALMUDA The Pure」の魅力をこの後、余すところなくご紹介します。
空気清浄機バルミューダザピュアの主な特徴
- 独自の整流翼とファンが毎分7000リットルの大風量を生み、部屋中の空気を丸ごと清浄
- HEPAフィルターがハウスダストからカビ、ウィルスの微細な粒子までキャッチ
- 脱臭フィルターは調理臭、生ゴミ臭、ペット臭からハウスシックの原因となるホルムアルデヒドまで除去
- 吸気部と流路に配置されたLEDの光で空気清浄の作用を視覚的に体感できる
- ファンガード、ファン等を取り外して水洗いが可能。3つのボタンで完結する簡単操作。
空気清浄機バルミューダザピュアのいい点
光の柱をモチーフにしたデザインが秀逸
やっぱり1番惹かれるのはこの「光のデザイン」。本体デザインを極限まで削ぎ落としてシンプルにしていますが、それだけでは無印良品と変わりません。バルミューダはそこにデザインアクセントとして光の演出を加えることで唯一無二の存在感を空気清浄機に与えました。
吸気口から排気口まで光が一直線に天井に向かって光る様子はまるで綺麗になった空気の道筋を表しているかのように幻想的な雰囲気を演出しています。空気清浄機にインテリアとしての存在価値をプラスしたバルミューダのデザインは秀逸という他ありません。
夜には光が弱くなるので気になる方も安心。もちろん消灯することも可能です。
ちなみに光の演出だけでなく、音にもこだわりが。F-1のスタート音のようで面白いです。
毎分7000ℓの空気を綺麗にする「ジェットクリーニング」のパワフルさ
7000ℓの空気を綺麗にすると言われてもあまりよく分からないかもしれませんが、おおよそ8畳程度の部屋なら5分程度で空気をすべて入れ替えてくれるイメージ。
音はかなり大きいですが、とんでもない風量で天井に向けて空気を吐き出し、天井にぶつけて循環させることで部屋中の空気を攪拌して一気に吸い込み清浄してくれます。
私は帰宅後や食事の後、掃除機を掛ける時に使っています。たったの5分で一気に部屋の空気が変わったのが分かるほど、半端ない威力です。
整流翼が実現する静音性の高さ
バルミューダザピュアは本当に静か。オートモード運転の時は、大袈裟ではなく「ほぼ無音」と言えるほどに小さな音で稼働します。これだけ高い静音性を実現できるのは、排気口のファンの上にジェットエンジンに使われている整流翼が設置されているためです。
要するに乱れた気流が風切り音を発生させてしまうので、その風を流体力学に基づいて設計された整流翼が乱れた風の向きを整えることにより駆動音が限りなく小さく出来ているわけです。本当に凄い技術です。
本当にびっくりするほど静かです。これは実際に体感してみないと分からないので家電量販店で試してみてください。きっと驚くと思います。
「ホコリセンサー」と「臭いセンサー」の感度が高い
バルミューダザピュアは「オートモード」にしておけば、本体背面部に搭載されているセンサーで、空気の汚れや臭いを自動で検知して風量を調節してくれるのですが、これがかなり高感度。料理をしたり、食事をしたり、掃除機を掛けたりすると、すぐに検知して風量を上げて部屋の空気を綺麗にしようとしてくれます。
ただしアロマディフューザーやお香などにも反応するので、使う習慣のある方はバルミューダザピュアのスイッチをオフにして使用することをおすすめします。
適用畳数36畳なのにサイズはA4一枚分、そして軽い!
バルミューダザピュアは適用畳数が36畳もあるにも関わらず大きさはA4一枚程度の小ささ。高さはそれなりにありますが腰くらいの高さなので空間に圧迫感を生むこともなく、置き場所を選びません。
本体のコンパクトに加えて、デザインもシンプルなのでお部屋のインテリアを邪魔しません。寧ろバルミューダザピュア自体がインテリアになります。
以前のモデル「ジェットクリーン」は吸気口が左右にあったため、両サイドに空間が必要でしたが、ザピュアは前後に変わったので置き場所の選択肢が増えました。
花粉除去能力の高さがダントツ
大風量に加えて、高性能な集塵、脱臭フィルターが微細な粒子やウィルスをしっかり捕らえて菌の繁殖を抑制、最大99.9%の臭いやウィルスを除去することができます。特に花粉除去能力は他社製品と比較しても圧倒的に優れています。
2019年4月に発売された雑誌「家電批評」では、比較した空気清浄機全製品中NO.1の花粉除去能力だったと評価されています。
サーキュレーターとしても活躍する
バルミューダザピュアは本体下部から吸気して、真上に排気するため、サーキュレーターとしても活用することができます。夏は下に溜まったエアコンの冷気を吸い上げて循環させ、冬は天井近くに貯まった暖房の暖かい空気を天井に当てて下へ循環させてくれるため、エアコン効率の向上が期待できます。
ファンは取り外して水洗いできる
これはかなり嬉しいところ。空気清浄機は24時間365日運転し続けるのでファンに埃や汚れが付きやすいです。どんなに高性能フィルターで綺麗になった空気でも埃だらけのファンでは元も子もありません。バルミューダザピュアはファンや整流翼を取り外して水洗い出来るので、隅々まで綺麗にお手入れすることができます。
ウェーブやウエットティッシュでちまちまお手入れするよりも、水で一気に洗ってしまうのが1番早くて綺麗にできるので、この仕様は個人的にかなり嬉しいです。
空気清浄機バルミューダザピュアの気になる点
ACアダプターがとにかく大きい!
これは前モデルからそうですが、とにかくACアダプターが巨大です。多分大風量を担保するためには必要なのだと思いますが、ここまで大きいのも珍しいです(笑)。バルミューダ公式サイトでは周りに何もない空間にスッキリ置けていますが、実際にはこうはなりません。大きな ACアダプターが付近に転がる形になるので、それが隠れるように起き方を工夫する必要があります。
我が家の場合、壁に立て掛けたアートフレームの裏に ACアダプターを隠しています。この方法はテレビアンテナコンセントや電源タップを丸ごと隠せるのでおすすめ。
他にもコンセントや配線の隠し方はこちらの記事で紹介しています。
ジェットクリーニングモードの音はかなり大きい
やはり毎分7000ℓの大風量を排出するのにはそれなりのパワーが必要。いくら整流翼が付いていても「ゴーーーッ!」というかなり大きな音が出ます。小さなお子様やペットは少し驚くかもしれません。
私は掃除機を掛けている時や、帰宅直後に使ってそのままお風呂に入ったりして、ジェットクリーニングモードの音を聞き続ける状況にならないように工夫して使用しています。
年間の維持費が1万円程度と少し高め
これは電気代というよりフィルターの金額です。集塵・脱臭フィルターセットで¥9500(税別)もします。そして公式で推奨しているのは1年に1度の交換です。
ただ、これは私個人的な見解で私が実践しているだけですが、体感的に1年でそこまで性能が落ちるとは思えません。我が家の場合ペットを飼っておらず、リビングでホットプレートを使った料理をしたりもしないので、脱臭フィルターも集塵フィルターもそこまで汚れていないと思ったので、フィルター交換は2年に1度にしています。
そのかわり、定期的にフィルターに掃除機を掛けて綺麗を保てるように意識して使用しています。
実際、臭いが取れにくくなったり、空気がこもりやすくなった、というような感覚はないので問題ないかなと思っています。2年に一度であれば年間維持費は5000円になるので許容範囲だと思います。
空気清浄機バルミューダザピュアのスペック
製品名 | BALMUDA The Pure |
製品寸法 | 幅 260mm × 奥行 260mm × 高さ 700mm |
製品重量(フィルター含む) | 約7.4kg |
電源 | AC100V 50 / 60Hz共用ACアダプター |
消費電力 | 2〜72W |
コード長さ | AC側:1.0m / DC側:1.8m(ACアダプター コード長) |
カラー | ホワイト(型番:A01A-WH / JANコード:4560330119958) ダークグレー(型番:A01A-GR / JANコード:4560330119460) |
パッケージ内容 | BALMUDA The Pure本体 / 取扱説明書(保証書付き) / ACアダプター / 集じん・脱臭フィルターセット(A01A-P100) |
保証期間 | お買い上げ日から1年間 |
交換用フィルター | 集じん・脱臭フィルターセット(A01A-P100) 集じんフィルター(A01A-S100) / 脱臭フィルター(A01A-D100) |
生産地 | 中国 |
空気清浄機バルミューダザピュアの置き場所について
バルミューダザピュアは吸気口が前後にあるため、壁にぴったりくっつけて置くことはできません。できませんというより壁付けにしてしまうと吸気口を1つ潰すことになるので効果が半減します。
また空気清浄機は本体周辺の空気しか綺麗に出来ないため、空気が停滞しているところに置いてもあまり意味がありません。大風量のバルミューダザピュアも常に強運転をしていれば強制的に空気を動かせるので問題ありませんがそういう訳にもいきません。
出来るだけ空気の動く場所を選び、壁付けにせずに前後を空けて設置するのがおすすめ。
もしどうしても部屋の隅など空気の動きにくい場所にしか置けない場合は「サーキュレーター」を活用するのがおすすめ。部屋の空気が循環するようにサーキュレーターを設置して常に部屋の中で空気が流れている状態にすれば、部屋の空気がバルミューダザピュアに吸い込まれ清浄されて排出されるので、部屋全体の空気を満遍なく綺麗にすることができます。
我が家でもサーキュレーターを使って部屋の空気が動くようにしています。サーキュレーターは24時間動かしても1ヶ月で200円程度なので電気代の心配も要りません。エアコン効率も上がり、部屋の大きさにもよりますが1000円前後の省エネ効果も期待できるのでおすすめです。
空気清浄機バルミューダザピュアの電気代
バルミューダザピュアの消費電力は2~72W。照明オフモードで24時間使用した場合だと1日の電気代は約1.6円になり、1ヵ月使用しても約50円です。空気清浄機は24時間使い続けるものなので、電気代が安いのは嬉しいポイントです。
空気が循環することでエアコン効率も上がるので、1ヶ月50円の電気代は省エネ効果でほぼ無料、むしろプラス?くらいに思っています。
空気清浄機バルミューダザピュアのお手入れについて
バルミューダザピュアのお手入れはとっても簡単。月1程度で集塵フィルターについたホコリを掃除機で取り除くだけ。ホコリを入り口で捕らえる「プレネット」を備えているので、フィルター内部に埃が入りにくい仕様になっていて掃除がしやすいです。本体背面部から簡単に抜き出せるので、取り外しに面倒な手間もありません。
私はDyson掃除機のブラシで掃き出すように掃除をしています。集塵フィルターが埃で埋まるまでお手入れをしないと、清浄効率が下がるので最低でも1ヶ月に1度は掃除するように心掛けています。
最後に
今回はバルミューダから2019年に発売された空気清浄機「BALMUDA The Pure」について詳しくレビューしてきましたがいかがだったでしょうか。悩んでいる方に声を大にしてお伝えしたいのは「とにかくおすすめな空気清浄機」だということです。部屋の空気が澄んでいるのが分かる体験をぜひしていただければと思います。*最後までお読みいただきありがとうございました。