
壁に小さな穴を空けるだけで
オープンシェルフが固定できます
無印やIKEAで販売しているオープンシェルフ。中に本やお気に入りのディスプレイを飾っているお宅も多いはず。

ただ、地震が来た時に倒れると本当に最悪なことになります。
この記事ではオープンシェルフや棚を壁に小さな穴を空けるだけで簡単に固定できる方法をご紹介します。
この固定方法は、L字金具とネジで壁に直接固定したり、突っ張り棒など見た目を気にせずに補強する方法と比較するとそこまで強くありません。強度重視の方は別の固定方法をおすすめします。
※ただ同じ方法で固定した鏡は震度5弱の地震でも倒れることはありませんでした。
それでは早速ご紹介します!
この記事を書いている私は、デザイナー歴20年。アートディレクターとしてデザイン業界で働きながら、ライフスタイルブログ「LIVINGSKAPE-リビングスケープ-」、その他にもお金のブログ「MONEYDOSCOPE-マネードスコープ-」や子育てブログ「dotmomdad-ドットマムダッド-」を運営。Instagramのインテリアアカウントは現在フォロワー10万人。インテリアコーディネートやライフスタイルに役立つ情報を発信しています。
きっかけは2021年10月に関東で起きた地震

夜の10時過ぎあたりに急にグラグラと揺れてから一気に家全体が大きく揺さぶられるように横揺れし、地震対策を殆どしていなかった我が家はこんな状態になりました。

特に、本来壁に浮かせて取り付けるIKEAのオープンシェルフは、固定せずに床に置いていただけだったので案の定簡単に倒れていろいろ壊れてしまいました泣
上部に重めの花器を置いてきたこともあって重心が高くなり、余計に倒れやすい状態だったのだと思います。
そんなこともあり、早速固定する方法を考えました。
用意するものはこの4つ

今回採用したのは、以前大型鏡の固定で使った「Jフック・2重カン・ヒートン」の3つを使ったオリジナルの固定方法。

この方法は壁に小さな穴しか空かず、前面からの見た目も変わらないので、見た目にこだわりつつ、ある程度地震対策もしておきたい場合にぴったりです。
用意するものはこの4つ。

このマジックプッシュはJフックの釘を正確に差し込む際にあるとかなり便利です。個人的には合わせて購入することをお勧めします!

2重カンやヒートンはダイソーでも売っています!私は2重カンはいらないキーホルダーから取りました笑
それでは早速取り付けの流れに沿って写真とともにご紹介します。
設置方法【写真15枚で解説】

まずは棚から飾っていたものを下ろして少し前に出します。

我が家の場合、この棚にルーターを隠していて、線を外すのが面倒なのであまり前に出せず、動かせる範囲で少しだけ前に出して作業しました。少しの隙間があれば問題なく作業できます。
【関連記事】【生活感のない部屋の作り方】コンセントや配線を美しく隠す5つの方法!【テレビ・デスク周りもスッキリ】

棚本体側にヒートンを取り付けていきます。差し込みやすいようにキリで穴を空けておきます。

ヒートンは手で差し込んでクルクル回せば簡単に取り付けられます。

最後の方はキツくなって手が痛くなるのでペンチを使うとラクです。

取り付けたヒートンに2重カンを取り付けます。

この作業を繰り返し、何箇所かにヒートン&2重カンを取り付けてください。

我が家の場合、そこまで大きな棚ではないので2箇所に取り付けました。

棚を壁側に寄せて壁のどの辺りにヒートンが接触するかを確認して、位置をマークします。


私はこんな感じでフリクションボールペンで点を付けてマークしました。

そしてJフックの出番です。石膏ボードでも使えて、小さな穴が3つ開くだけなので賃貸でも大丈夫。1つで約3キロまで耐えられるので2つ使えばおおよそ6キロ耐えられる計算になります。

ものすごい大地震が来てしまったら耐えられないかもしれませんが、腰高のオープンシェルフの場合、突っ張り棒も付けられないので、何も付けないよりはマシです。

Jフックはこんな感じで釘3つで1つのフックを固定します。石膏ボードの中で3本の釘が開く感じになって固定できるというわけです。

説明書ではこの釘をコインで押し込むと書いてあるのですが、かなり難しいです。釘同士が近いので力を掛けにくく、重心がずれると釘が曲がってしまいます。そこで…

この「マジックプッシュ」を使います!これがあれば失敗知らず。

Jフックを購入したら一緒に買っておいて損はありません!

こんな感じで釘に当てて押し込むだけ。まっすぐ力が掛けられるので釘が曲がらずにスッと簡単に入ります。
壁に釘を打ち込む位置は、マークの真上ではなく、マークの少し上に打ち込んで、ちょうどフックの引っ掛ける部分がマークの真上になるように取り付けてください。

3本の釘を押し込んだら付属のキャップを付けてJフックの取り付けは完了です。もう一箇所も同じ手順で取り付けてください。

あとは棚側に取り付けた2重カンをフックに引っ掛けるだけ。

このくらいの位置で取り付けられると簡単には外れません。ちょうどフックの根元の部分の裏にマークが残っていますね。この感じで取り付けてください。

手前にグッと引っ張って棚を倒してみましたが、しっかりとフックに引っかかって倒れません。

心配な方はフックの先の部分をペンチで少し閉じてしまえば、より外れにくくなります。

ディスプレイを棚に戻して完成です!

これで棚自体が倒れることは防げると思います。
【ちなみに】花器やディスプレイも固定しました!
棚を固定しても全く揺れないわけではないので、地震が来たら棚の上に置いているものは落ちてしまいます。

出来るだけ落下も避けたいので「くっつき虫」というアイテムを使って貼り付けています。
詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
【関連記事】【地震対策】棚の上のインテリア雑貨や花器を固定する方法【ひっつき虫で完璧!】
キッチンの食器棚も一応固定しました

多分この大きさの棚をJフック2本で支えられる保証はないですが、無いよりはマシなので一応設置しました。

この棚は下に重心があるので、先日の地震でも動くこともなかったので、上を固定してあげればある程度転倒や移動は防げるのではと思っています。でもこの大きさの棚を本気で固定する場合は壁に直接L字金具で固定するか突っ張り棒かどちらかだと安心です。
設置方法はオープンシェルフと同じです。
設置手順

オープンシェルフと同様の手順で、後ろに入れるくらい棚を前に出します。

裏面の上部2箇所にヒートンを取り付けます。

この食器棚は上部がオープンラックになっていて、下の引き出しに食器類を収納しているため、重心が下にあり倒れにくい構造にはなっています。今回、更に上部を固定できればより倒れにくくなるのではと思っています。

こんな感じでヒートン&2重カンを取り付けます。

壁側にはJフックを取り付けて、

フックに2重カンを引っ掛けて完了です!

ちょっと壁側のフックの位置が低いですが多分大丈夫でしょう(やり直すのが面倒なだけ笑)

食器棚を元の位置に戻して完了です!

現在は一番上に置いてある食器が落ちてくると危ないので違う場所に移動しました。
同じ方法で固定した大型鏡について

もう2年以上前に同じ方法で固定した大型鏡ですが、震度5弱の地震では倒れることもなく問題ありませんでした。
詳しい設置方法は以下の記事をご覧ください。
【関連記事】壁に立て掛けた大型鏡の簡単な固定方法・地震対策をご紹介
最後に
今回はオープンシェルフや棚を壁に小さな穴を空けるだけで簡単に固定できる方法をご紹介しましたがいかがだったでしょうか。地震対策の参考に少しでも役立てていただければ嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました。