これから一人暮らしを始める人、同棲を始める人、新居を購入した人など、家具一式を一気に買い揃える人がやってしまいがちなNG行動と、失敗しないおすすめの選び方をご紹介したいと思います。私もいつもこの方法で買い揃えています。
この記事を書いている私は、デザイナー歴20年。アートディレクターとしてデザイン業界で働きながら、ライフスタイルブログ「LIVINGSKAPE-リビングスケープ-」、その他にもお金のブログ「MONEYDOSCOPE-マネードスコープ-」や子育てブログ「dotmomdad-ドットマムダッド-」を運営。Instagramのインテリアアカウントは現在フォロワー10万人。インテリアコーディネートやライフスタイルに役立つ情報を発信しています。
新居の家具選びで「取り敢えずIKEAに行く」は絶対にNG!
まずよくやってしまいがちなのが、何も決めずに「取り敢えずIKEAに行く!」こと。これは個人的には一番避けた方がいいと思います。確かにIKEAにはクオリティの高い家具がリーズナブルな価格で購入できるので私もよく利用します。決してIKEAに買いに行くのがNGな訳ではありません。
家具選びの秘訣は「IKEAに行く前に買うものを決めること」
IKEAにはショールームスペースがありますが、あそこでは商品を選ぶのではなく、「素材感やクオリティ面の最終確認をする」ために行くのがおすすめです。つまりIKEAに行く時には買うものは決まっている状態がベストなのです。IKEAだけじゃなく他の家具屋さんも同じです。
新居の家具選びで一番大事なことは「サイズ」
何のイメージもなく「取り敢えず」お店へ行ってしまうと、家具単体の素敵さや自分の好みで選んでしまい、実際に家具を自宅に入れてみると何のコンセプトもないバラバラなコーディネートになってしまがちです。空間コーディネートにはデザインはもちろん重要なのですが、それよりも大切なのは「サイズ」です。
IKEAに限らず、ショールームは空間がとても広く、天井も高いので置かれている家具のサイズがとても小さく見えてしまいます。この「錯覚」で間違った判断をしてしまうのです。
例えいいデザインの家具でも置くスペースのサイズに合ってなければ、左右に変なスペースが出来たり、大きすぎて違和感が出たりして、いい空間とは言えない仕上がりになってしまいます。何の計画もなくお店に行ってしまうと置きたい場所と家具のサイズを照らし合わせて確認することができません。
「でも図面も持っていくから大丈夫」と思う方もいると思いますが、もし詳細な図面を持参したとしても、たぶん実際に自宅に置かれた具体的なイメージは出来ないと思います。(私は出来る自信がありません)
新居の家具を買いに行く前にオンラインショップでアタリをつけておく
なので私はいつも店舗に行く前にオンラインショップで先にアタリを付けて、サイズを事前に確認しています。置きたい場所をメジャーで測り、実際に置いた時の見え方をイメージする。私は仕事柄Illustratorというソフトを使うのでそれで原寸大の簡単な図面を起こしてサイズを確認します。
もしそれが出来なくても、メジャーで測って置く場所にマステを貼ってサイズを確認したり、方眼紙に1cmを1マス、もしくは10cmを1マスとして比率を合わせた簡単な間取り図を描いてサイズを確認してもいいと思います。自宅で検討できる方が確実にイメージできるので、サイズ感を把握する意味でも買いに行く前に買うものを決めておく、というのは重要だと思います。
新居の家具の理想のイメージをPinterestを使って固める
次は具体的な家具選びについてです。何のイメージもなく家具を選ぶのはなかなか至難の技です。
一番手っ取り早いのは「無印で全てを揃える」ことですが、それだと個性が出せず、木の色も全て同じで単調で奥行きのない空間になってしまうので1つのブランドだけで揃えるのはおすすめではありません。
私のおすすめはPinterestで理想とする空間の参考写真(ベンチマーク)を見つけてその家具に色味や雰囲気が似ている物を見つける方法。Pinterestとは、写真だけを投稿するSNSなのですが、お気に入りん写真をピン(アルバムに入れる)して自分のお気に入りアルバムを作れるアプリです。
そのPintarestを使って、とにかく自分が素敵だと思う写真を集めまくります。そうすると自分の好きな方向性やテイスト、自宅の条件(壁紙やフローリングの色など)に最適なインテリアの方向性が段々と自分の中に出来てきます。すると「家具を選ぶ判断基準」が自分の中に少しづつ構築されてきます。
自分の好みって、意外と自分ではちゃんと把握出来てなかったりして、でもPintarestで「いいな」と思った写真をどんどん集めてから自分の集めた写真のアルバムを見ると意外と似たような写真が並んでいることに気づきます。その「自分の好きな方向性」を理解するのが大切だと思います。
理想のイメージがあれば失敗することはない
また、ベンチマークがあればコーディネートの軸はブレにくいので、色んなインテリアショップで購入した家具も
合わせやすくなります。ベンチマークにした写真と全く同じ家具は見つからないとは思いますが、似ているものを探して揃えるからこそ、自分のオリジナルの空間になり、大失敗することもないのです。
実店舗は「最終確認の場所」
オンラインサイトでいくつか欲しいアイテムをピックアップ出来たら、ようやく実店舗へ行きます。実店舗では「素材感」「品質」「使いやすさ」など、実物からしか分からないことの最終確認をします。いくつか候補がある場合は、その実店舗での情報をもとに最終判断します。
実際に店舗に行って実物を見てみると、画像で見るよりも意外とショボかったり、素材の印象が異なったりすることがあるので、やっぱり最終的に買うかどうかの判断は店舗で行うのが賢明だと思います。
オンライン通販サイトがあるセンスのいいインテリアショップ
私はいつも欲しい家具を探す場合は、前述の通り、置きたい場所に適したサイズを割り出して、「こんなデザインのものが欲しいな」とPintarestやInstagramでイメージを固めた後に、オンライン通販サイトがあるインテリアショップでイメージに近いものがないかを物色します。
- IKEA
- ACTUS
- unico
- IDEE
- FLYMEe
- karf
- 楽天市場
この辺りで探せばどこかに理想のイメージに近いものが見つかります。
以下は私がおすすめするインテリア通販サイトをまとめた記事です。
実物を見れない場合は「サンプル取り寄せ」も可能
しかし、「店舗が遠くて行けない場合」や「近くの店舗に展示していない」ということもあります。そういう時に使えるのが「サンプルの取り寄せ」です。ソファであれば生地サンプル、テーブルであれば木片のサンプルなど、お願いすると送ってくださるお店が多いです。
※ソファの買い替えを検討している方はソファ丸ごと買い換えるのではなく、「オーダーカバーに付け替える」という選択肢もありです。
まとめ(例:ソファ購入の場合)
幅と奥行きの最大サイズを把握する。
左右前後にどのくらいの余白が必要か、ラグのサイズやローテーブルはどのくらいのものを置く予定かなど、その周辺に置くものとのバランスも考慮する。
Pinterestの場合は日本語ではなく英語で検索するとセンスのいい写真がヒットします。「sofa」「Living room」「nordic」など。
もしInstagramなので気に入ったソファが見つかった場合は、投稿者の方にDMで質問すれば意外と丁寧に教えていただけると思います。実店舗のあるオンラインショップは以下がおすすめ
「素材感」「品質」「使いやすさ」など、実物からしか分からないことの最終確認をします。
最後に
これから一人暮らしを始める人、同棲を始める人、新居を購入した人など、家具一式を一気に買い揃える人がやってしまいがちなNG行動と、失敗しないおすすめの選び方をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。最終的には店舗で判断するのが賢明ですが、行く前にご紹介した準備をすることで、失敗せずにベストな家具が購入できると思います。私がいつも実践している方法なので間違いありません。これから家具を購入する人の参考になれば嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました。
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