【辞めて正解】私が10年勤めたデザイン事務所を辞めてインハウスデザイナーに転職した理由とは

「やらない後悔」よりも「やる後悔」を。

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辞めたい、と思った時点で遅かれ早かれ辞めることになります。辞めない理由はいくらでもあります。でもどうすれば辞められるかを考えるべきです。

現在私は企業内でアートディレクターとして勤務し始めて10年目になります。いわるゆ「インハウスデザイナー」というやつです。

30歳を転期にインハウスデザイナーになった訳ですが、正直、転職して本当に良かったと実感しています

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あのままデザイン会社で働いていたら、多分私の身体は壊れて、デザイナーという仕事自体が嫌いになってしまっていたと思います。

そこで今回は私が10年も勤めたグラフィックデザイン会社を退職した理由と、インハウスデザイナーを目指した理由を、私の経験に基づいたリアルな実情と共にお話していきたいと思います。

この記事を読んで欲しい人

・ 今勤めている会社を辞めようか悩んでいる

・ デザイン会社が辛いから転職したい

・ インハウスデザイナーに興味がある

それでは早速ご紹介していきたいと思います。

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そんなことよりも効率的な転職方法を早く知りたい!という方はこちら

【結論】もっと早く辞めていれば良かった!辞めたいと思いながら働いた3年間にもっと何が出来たはず。

デザイン会社に勤め始めて7年目の頃、この会社を辞めてもっと外の世界を見てみたい。そう思うようになってからも、新しい挑戦への恐れと今の環境への慣れもあり、退職への一歩がなかなか踏み出せずに3年間過ごしました。

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3年間を振り返ってみると、何の変化もなく、何の成長もなく、ただ辞めたいという思いを抱き、それを打ち消しながら過ごした「停止した」3年間だったように思います。

「辞めたい」と思った時点で、辞めない理由を探すのではなく、辞められるようになるために出来ることを考え、行動に移していれば、この停止した3年間はもっと違った結果になったのではと今になっては思います。

今の環境が1番だと誰もが思いたいし、今の会社を辞めて転職した先で、辞めなきゃ良かったと後悔することを恐れるあまり、今の環境が一番いいんだと自分に言い聞かせていたように思います

でも、転職して思ったことは、

「自分の感覚は間違っていなかった」ということ。

自分が疑問に感じた時点で、もっと自分の気持ちを素直に受け止めて行動に移せば良かったと思います。

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この先はなぜ会社をやめようと思ったのか、そしてインハウスデザイナーに転職してどう変わったのかをお話していきたいと思います。

デザイン会社を辞めた4つの原因

新卒20歳で入社したデザイン会社を30歳で辞めた理由は、正直ひとつではありません。

沢山の理由が積み重なり、転職という結果を選ぶことになりましたが、「これが一番大きな理由!」というものがある訳ではありません。

私が当時抱いていた悩みは、以下の4つ。

  1. 人間的な生活が送れていない
  2. 立場が上になるほどデザインから離れていく
  3. 影響を受けていた先輩達の退職
  4. デザインの本当の価値が分からなくなった

会社を辞めようか悩んでいるデザイナーの方は少なからずぶつかる悩みなのではないかと思います。

【悩み1】人間的な生活が送れていない

20代の私の生活は、基本的にデザイン中心。朝は9時半始業で、帰りは終電で帰り、家に着くのは夜中の1時頃。それから晩御飯を食べてお風呂に入り、2時過ぎまでには寝て、翌朝7時に起きる、という生活を繰り返していました。

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1週間のうち1度は必ず徹夜をして、それでも仕事が終わらずに土日もどちらかは休日出勤。そんな生活を7年間送っていました。

20代前半の頃は、新しいデザインに触れる刺激や、デザインコンペに勝つためにガムシャラに頑張っていましたが、20代後半になるとその毎日にも疑問を感じ始め、身体を壊すことが増えてきてからは本格的に転職を考えるようになりました。

【悩み2】立場が上になるほどデザインから離れていく

私はものづくりが好きなので、指示を出してデザイナーを管理するディレクターよりも、いつまでもプレイヤーで居たい側の人間です。

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が、部署内で立場が上になればなるほど、部長間でのMTや人材育成、人事効果や営業と共にクライアント先に赴くなど、デザインする時間は割かれていきました。

ふと、このままこの会社で上に行けば行くほどにやりたい事が出来なくなると思い、でも上を見れば同じ境遇の仲間がいるだけで、自分が理想とするデザイナー像が霞んでいきました。

【悩み3】影響を受けていた先輩達の相次ぐ退職

入社当時に多くの影響を受けた優秀な先輩デザイナーは入社後3-4年で全員辞めていってしまいました。

その理由の多くは次の悩みで説明することが原因なのですが、自分が理想としていた憧れのデザイナーは殆ど辞めてしまい、社内で刺激を受けたり、影響を受けるデザインを見ることも少なくなりました。

デザインの刺激や影響は、どんな有名なグラフィックデザイナーの作品を見るよりも、自分の一番近くにいる優秀なデザイナーの仕事から最も強く受けるものです。

「刺激は自分で見つけるものだ」という人もいるかもしれません。でも、最も多くの時間を過ごす職場内にその刺激を求めてしまうと、「他の職場に行けばもっといい影響を受けられるかも」と思い、意識が外に向き始めてしまうのです。

【悩み4】デザインの本当の価値が分からなくなった

これが悩みの中では一番大きいかもしれません。

私の勤めていたデザイン会社は、デザイナーの能力を測るために、「売り上げ目標」というノルマを課せられていました。1-2年目であれば月30万円程度、チーフデザイナーになると月100万円程度を毎月売り上げなければなりません。

デザイナーの「売り上げ」とは

デザイナーの「売り上げ」とは、受注案件の売り上げの内、デザイン費で請求している費用の70%が「デザインフィー」として担当したデザイナーに与えられる金額のことを指します。

クライアントの規模によっても違うのですが、30ページほどのパンフでは30万円程度。つまり1年目のデザイナーは1ヶ月掛けてパンフレットを1冊作ればノルマクリアですが、チーフデザイナーはその3倍以上の案件量を1ヶ月でクリアしなければノルマを達成できないわけです。

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つまり、年次が上がるほどに仕事量は増え、部下への指導と、売り上げ達成のためのヘルプをしながら、自分の案件も数をこなさなければなりません。自ずとデザインを作り込む時間はなくなり、捌くようにしごとをこなすようになっていきます。

上に行けば行くほどに1つの案件に掛けられる時間は短くなり、クオリティは下がる一方。でも量をこなしているので売り上げは高い。結果予算を達成し会社に評価される。

一方で、徹夜をしてでもクオリティの高いデザインを納め、デザイナーからも一目置かれる人でも、数をこなせなければノルマは達成できずに、会社からの評価は落ちる。

つまり、会社から高い評価を受けているデザイナーは、デザイナーからは評価されず、会社から評価されていないデザイナーが、デザイナーから評価されるという構図になります。

結局、デザイナーとして優秀な人材はどんどん辞めていき、残るのはノルマを達成するのが上手いデザイナーだけ。

そんな中にいるとこう思うのです。

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今の会社で評価されても、他の会社で通用しないのではないか?

結局その疑問を自分の中では消化しきれず、実際に外に出て自分の実力を試し、今以上に成長したい、と思うようになりました。

インハウスデザイナーを目指した3つ理由

結局、3年悩んで退職し、インハウスデザイナーになったわけですが、インハウスデザイナーを目指した理由は以下の3つです。

  • 【理由1】デザインしたものの結果を見たかった
  • 【理由2】「人」のためにデザインしたかった
  • 【理由3】ライフワークバランスを維持したかった

【理由1】デザインしたものの結果を見たかった

例えばWEBデザイン。デザイン会社の場合、LPのデザイン依頼があっても、納品したらそこで仕事は終わり。

そのサイトから

・どのくらい商品が売れたのか
・反響はどのくらいあったのか

など、納品後のことは分かりません。

でもインハウスデザイナーであれば自社のことなので、自分の作ったデザインがどのように使われて、反響や結果をしっかり追うことができると考えたからです。

【理由2】「人」のためにデザインしたかった

今までは仕事への評価は売り上げノルマが全てでした。量をこなして自分自身の売り上げを達成するためにデザインをしていたように思います。

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でもインハウスデザイナーの場合は、純粋にデザインに向き合い、お金を直接得るためにデザインするのではなく、デザインしたものが結果としてお金を生み、会社に還元されます。

会社のためのデザインとは、その先にいるお客様のためのデザイン。お客様により良いサービスを提供するために、デザインという方法を使ってアプローチする。

自分の売り上げのためではなく、お客様や会社のため、人のために純粋にデザインに取り組みたかったのです

【理由3】ライフワークバランスを維持したかった

デザイン会社はクライアントワークなので、自分の時間を犠牲にしてでも納期を守るのが絶対です。

でもインハウスデザイナーの場合は、一般的にデザイン会社のように終電まで仕事をしたり、徹夜したりすることが少ない、ということを聞いたことがありました。

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毎日夜遅くまで仕事に追われ、ロクなインプットも出来ずにアウトプットを繰り返したことで、自分の中の知識や感覚がトレンドアウトしたものになっているのではという不安もありました。

しっかりとプライベートな時間を持ち、新しいインプットをして世の中の流行りに触れ、メリハリのある生活をしたいと思いました。

実際インハウスデザイナーになってみて

実際にインハウスデザイナーになってみて、目指していた理由がほぼ現実のものになりました。

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正直、デザイン会社を辞めて、インハウスデザイナーになって本当に良かったと心から思う毎日です。

結果的に10年経った今も同じ会社でインハウスデザイナーとして働いている訳ですが、デザイン会社との違いやグラフィックデザイン以外のことを任されたりと、大変な時期もありました。でも、デザイン会社で経験したことに比べたら全然大したことありません。

そういう点では、デザイン会社で沢山の苦労を重ねておいて良かったとも思います。20代にたくさん苦労しておく、というのはその後の人生においてプラスに働く部分も多いということにも気づけました。

【盲点】スムーズに転職できる2つの方法

デザイン会社からインハウスデザイナーに転職する際に私が実際に行ったおすすめの方法はこちらの記事で詳しくご紹介しています。

この2つの方法を使えば、効率よく転職ができると思います。ぜひ参考にしてみてください。

最後に

今回は私が10年も勤めたグラフィックデザイン会社を退職した理由と、インハウスデザイナーを目指した理由を、私の経験に基づいたリアルな実情と共にご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。今転職を考えている方や、インハウスデザイナーに興味のある方の参考になれば嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

JK DECOR

TOKYO | DESIGNER | ART DIRECTOR
インテリア好きのグラフィックデザイナー39歳。Instagramフォロワー7万人。夫婦二人、40年越えの築中古マンションをリノベーションして暮らしています。家具、家電、食器、雑貨、収納など、好きなものを気ままに綴ります。オリジナルのアートポスターをデザインしてオンラインストア「MONOKHROME」にて販売中。下のウェブサイトボタンよりアクセスください。

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