リクナビやマイナビなどの大手転職エージェントに
「とりあえず」登録していませんか?
私もこれらに登録しましたが、結局どこにも決まりませんでした。これからご紹介する方法の方がより確実に、効率的に転職できると思います。
これ結構やりがちなのですが、グラフィックデザイナーの転職の場合、ほぼ意味ありません。
・デザイン会社へ転職したい方
・インハウスへ転職したい方
・転職活動しているけど上手くいかない方
この記事を読めば、クリエイティブ業界での転職が効率的に出来るようになります。
私はデザイナー歴20年、デザイン系専門学校を卒業して20歳で渋谷にあるデザイン会社に就職。10年間勤務した後、30歳でとある企業内のインハウスデザイナーに転職して、現在10年目になります。
この記事は、私がデザイン会社からインハウス、つまり一般企業内のデザイナーに転職した際に、実際に行った転職活動をもとにおすすめの転職方法をまとめた記事です。
それでは早速ご紹介していきます。
この記事を書いている私は、デザイナー歴20年。アートディレクターとしてデザイン業界で働きながら、ライフスタイルブログ「LIVINGSKAPE-リビングスケープ-」、その他にもお金のブログ「MONEYDOSCOPE-マネードスコープ-」や子育てブログ「mumdotdad-ママドットダット-」を運営。Instagramのインテリアアカウントは現在フォロワー10万人。インテリアコーディネートやライフスタイルに役立つ情報を発信しています。
【結論】マスメディアンに登録しつつ、企業に「ダイレクト」で応募すること!【結果ダイレクト応募で採用されました】
29歳で転職を決め、この方法を使って希望の会社にインハウスデザイナーとして転職することができました。期間はおおよそ3ヶ月程度。初めての転職活動で行った2つの行動が、いい具合に作用し合って、結果として短期間で希望の会社に転職することができました。
私が実際に行った方法は以下の2つ。
- 【転職方法1】転職エージェント「マスメディアン」に登録
- 【転職方法2】企業にダイレクトに応募する
それぞれ詳しくご紹介します。
【グラフィックデザイナーのおすすめ転職方法1】転職エージェント「マスメディアン」に登録
一般的な企業の転職エージェントであれば
・リクナビ
・マイナビ
・インディード
などが有名ですが、グラフィックデザイナーという業種での転職の場合、これらへの登録はほぼ意味がないと思います。
リクナビ・マイナビへの登録はあまり意味がない
私の経験上、グラフィックデザイナーという業種での転職活動の際に、リクナビやマイナビなどの有名な転職エージェントへの登録はほぼ無意味だと思っています。
なぜなら、
有名すぎるため人気企業に集まる応募数が多く、競争率が高過ぎて企業側から履歴書だけで弾かれてしまうから
です。
企業側は各エージェントが提供する管理サイトで応募者を確認しますが、人気の会社だと100や200の応募者をさばかなければいけなくなります。つまり、要領よく合否を出すために網目の大きいフルイでどんどん絞り込む必要があります。際立った経歴や受賞歴などがなければ通過するのはなかなか難しいのです。
実際に私も上記エージェントには登録したのですが、応募してもポートフォリオを見てもらえる段階まで進まず、履歴書だけで落とされることが殆どでした。多分50社近く落とされました。
サイト内の求人情報を見たり、面談に行ったり、時間と労力がかかる上に全く成果が出ないので精神的に結構キツかったです。
あなたがかなり優秀なグラフィックデザイナーで、何かの賞を取っていたり、履歴書だけでも高いアピールが出来ているのであれば転職エージェントに登録してみてもいいかもしれません。私の場合は、デザインには自信があったのですが、大きな賞を取ったこともなく、ポートフォリオを見てもらえないと自分のアピールポイントが伝わらないというのが書類落ちする原因だったと思います。
マスメディアンのクリエイティブ系求人は業界最大規模
その点、マスメディアンの場合、クリエイティブに特化した転職支援実績No.1クラスの転職エージェントなので、クリエイティブ系求人の量は最大規模を誇ります。
マスメディアンは、宣伝会議、販促会議、ブレーン、広報会議などクリエイティブ・マーケティング関連の専門誌を発行し60年以上の歴史を持つ「宣伝会議」のグループ会社です。広告・Web・マスコミ職種を専門に転職・就職を支援しています。4万人を超える転職支援実績を誇る広告・Web・マスコミの分野でNo.1クラスの転職・就職支援会社です。
企業側目線でマスメディアンに求人を出すメリット言えば、グラフィックデザイナーが転職する場合の多くはマスメディアンに登録するため、ここに求人を出した方がいいデザイナーが早く見つかる、という利点があるからです。
私も実際自分の部署でグラフィックデザイナーを採用したい場合は、まずマスメディアンにいいデザイナーがいないか相談していました。
マスメディアンの担当者との面談で希望を伝えるだけでOK
マスメディアンに希望の業界や待遇、会社の雰囲気などを伝えれば、要望に沿った会社の提案をしてくれます。自分の希望と一致すればマスメディアンの方が企業に直接コンタクトを取り、推薦してくれるので、とてもスムーズです。
かなり親身になって要望をヒアリングしてくれて、さらに業界の情報にも詳しかったので、かなり安心感があったのを覚えています。(帰りに「ブレーン」というデザイン雑誌を貰えたのも地味に嬉しい笑)
応募者の過去の経歴や作品の内容が企業側の希望に一致していれば結構スムーズに面接まで進めますよ。
転職実績があるからどんな人が採用されやすいかも教えてくれる
マスメディアンに求人を出している企業は、過去にマスメディアンからの提案で人材を採用した経験のある企業が多いので、過去の選考を参考にしたアドバイスをくれたり、採用担当者の性格や見るポイントなどを教えてくれます。
面接に行く前に、採用担当者のひととなりが分かっているので安心して面接に臨むことができました。
マスメディアンの採用実績はこちら
とりあえずマスメディアンに相談しておくのがベスト!
転職活動を始めよう!と思ったらまず1番にマスメディアンに登録・相談をしておけば、自分は他の転職活動をしながらも平行してマスメディアンが動いてくれるのでおすすめ。もちろんすべて無料です。
私も転職活動を始めてすぐにマスメディアンとリクナビなどの転職エージェントに登録しましたが、結論、マスメディアンだけで良かったです。
【グラフィックデザイナーのおすすめ転職方法2】企業にダイレクトに応募する
結論、私はこの方法で転職できました。
やり方は簡単!転職活動を進める中で、入社したい企業を見つけたら、
求人を出しているいないに関わらず、採用問い合わせメールに履歴書とポートフォリオを送ってしまう!
という方法です。私の場合、ダメ元でこのメールを送ったのですが、1週間ほどで以下のような返信がありました。
現在採用はしていないのですが、履歴書とポートフォリオを部門長に見せたところ、一度お会いしてお話をお聞かせて欲しいとのことなのですが、可能でしょうか?
その後、クリエイティブ部門の部長と面接がセッティングされ、事前に送ったポートフォリオのプレゼンテーションや志望動機、企業側からの質問などを経て、後日社長面接、結果的に採用となりました。
ダイレクト応募は【採用倍率1倍】の盲点
なぜ求人を出していない会社にダイレクトに応募するのがおすすめかというと、募集していない会社へ応募した場合の採用倍率は【1倍】だからです。
だって求人を出していない会社に1人しか応募してきていないんですから笑。
つまり、競争相手がいない状態で自分の能力次第で採用となる可能性があるということです。
実は入社が決まったので面接を辞退してしまいましたが、同じく募集していない会社に同じ方法で6社応募して、その内3社は面接まで進みました。つまり私の場合、50%の確率で書類選考に通ったということになります。
企業側も採用コスト0円で人材を獲得できるので前向きに検討してくれる
実はエージェント経由や人材紹介会社を通じた採用の場合、企業側はエージェントに対して、採用した人材の年収の約30%を紹介料として支払うのが一般的です。
つまり、年収500万円で採用された場合、企業はエージェント側に対して約150万円を支払うことになります。
しかし、ダイレクトに来た応募者を採用した場合に掛かる採用コストは0円。企業側も出来るだけ採用コストは抑えたいため、こういう思考になります。
150万円払ってまでは採用しないかもしれないけど、採用コストを掛けずにこの人材を獲得出来るなら、前向きに考えよう。
こういった要素も加わり、エージェント経由で応募があった場合よりも採用される可能性が高くなります。
最近では、企業側も「ダイレクトリクルーティング」や「リファラル採用」に対して積極的になっています。そう言った意味でも、直接応募に対して面接まで進める可能性は高まっていると思います。
求人を出していない=人材が欲しくないワケではない
企業側が求人を出していないから、応募しても意味がない!というのは違います。
私も今は部長の役職についていて、採用する側の立場なので、その辺りは良く分かるのですが、企業側はいつでも優秀な人材であれば欲しいと思っています。ただ、今の業務量であれば現メンバーで回せるから募集はしていない、というだけです。
でも、今のメンバーでは出来ないけど、1人増えたら今まで手の回っていなかったプロジェクトに着手できる、となったらどうでしょうか?
もしそのタイミングで
- 企業が望む人材が応募して来たら
- 経歴も職歴も問題なく
- ポートフォリオのクオリティも良ければ
「取り敢えず一度会ってみよう」となる可能性がゼロではないことが分かると思います。
ダイレクト応募はポートフォリオの質が命
求人を出していない企業への応募の際は、履歴書と共に必ずポートフォリオをPDFで送りましょう。
一般職の場合は、履歴書からは仕事の能力が測れないため、面接で判断しなければなりませんが、グラフィックデザイナーの場合はポートフォリオを見れば、おおよそのデザインスキルや能力値の判断が出来ます。
私が求人を出した場合、面接では人となりやコミニケーションスキル、会話する時の表情やインスピレーションをどこから得ているかなど、かなりラフな会話しかしません。
なぜならば、ポートフォリオを見た時点でデザイン能力のジャッジは済んでいるため、面接に進んでいるということはデザイン審査は通過しているからです。あとは面接で一緒に仕事をしたいと思える人物がどうかを見極めるだけなのです。それほどデザイナー採用におけるポートフォリオのクオリティが重要だと言うことが分かると思います。
一般的な中途採用においても、ポートフォリオのクオリティが高ければ高いほど、面接へ進める可能性が高まるということは、ダイレクトに応募する場合はなおさらです。
履歴書と共に送るポートフォリオが良ければ、その次のステップに進める可能性が非常に高くなるため、この部分は言葉で補足する必要がないくらい、作り込んだものを用意する必要があります。
履歴書の志望動機は熱めのメッセージを
ポートフォリオと同じく、重要なのは「志望動機」です。経歴や受賞歴などは過去のこと。企業が知りたいのは今のあなたの気持ちとなぜ求人も出していないのに応募してきたのか、です。
その理由に相応しい志望動機があるのとないのとでは、次のステップに進めるかどうかが大きく変わります。
仕方ない、一度会ってやるか!
と思わせるような、動機があるのがベストです。もちろん嘘を書いてはいけません。それが書けるほど思い入れのある会社に応募する必要があるということです。
【結論】わずかな可能性にかけてダイレクト応募しながら人材紹介サービスも併用するのが最強の布陣
ただし、ダイレクト応募は人材紹介やエージェントに登録する転職活動とは異なり、ハマれば採用される確率は高いですが、自分の能力や狙った企業のレベルによって上手くいかない可能性が高いのも事実。そのため、より確実に短期間で転職を決めるためにも、クリエイティブ特化転職エージェントと併用することで、より希望の会社へ転職できる可能性を高めることが可能になります。
まとめ
転職エージェント「マスメディアン」に登録
まずは転職活動を始めたらすぐにマスメディアンで面談をして希望条件を伝え転職支援してもらう。
気になる企業へダイレクトに応募する
求人を出していない企業でも、本当に入りたい会社であれば応募してみる。
どちらにしてもポートフォリオは作り込む
転職エージェントでもダイレクト応募でも、デザイナーのスキルの判断材料として見られるポートフォリオは超重要です。作品がより素敵に見えるように徹底的に作り込みましょう。
最後に
今回は私がデザイン会社からインハウス、つまり一般的な企業内のデザイナーに転職した際に実際に行った転職活動をもとにおすすめの転職方法をご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。これから転職活動を行う方の参考になれば嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました。