
「あと一歩、部屋が決まらない」
そんなときに。
家具もラグも照明も、こだわって選んだつもりなのに、なんだか部屋が物足りない。整っているのに、どこか寂しい。そんな違和感を抱えたことはありませんか?

実はその“あと一歩”を埋めてくれるのが、アートポスターだと思っています。
この記事では、私自身がデザイン、運営しているアートポスターオンラインショップ「MONOKHROME-モノクローム-」に、新しく加わった作品を通して、ポスターの魅力や、アートがもたらす空間の変化についてご紹介します。
この記事を書いている私は、デザイナー歴20年。アートディレクターとしてデザイン業界で働きながら、ライフスタイルブログ「LIVINGSKAPE-リビングスケープ-」、その他にもお金のブログ「MONEYDOSCOPE-マネードスコープ-」や子育てブログ「dotmomdad-ドットマムダッド-」を運営。Instagramのインテリアアカウントは現在フォロワー10万人。インテリアコーディネートやライフスタイルに役立つ情報を発信しています。
MONOKHROMEという場所

MONOKHROMEは、暮らしの中にそっとなじみながらも、空間の表情を変えるアートポスターを提案しているオンラインショップです。

日々の風景に、少しの静けさとリズムを添えるような。飾る人の感性を引き立てるような。そんなバランスを大切にしながら、すべてオリジナルでデザインしています。
アートポスターがもたらす、空間への効果
ポスターは、空間の印象を左右する「余白の使い方」の一つです。家具では埋めきれない壁の空間に、やさしく存在感を与えてくれます。
特にMONOKHROMEのポスターは、
- カラーを抑えたミニマルなデザイン
- フレームに入れるだけで完成度が高い
- トーンが落ち着いていて、どんなテイストの部屋にもなじみやすい
という点で、「アート初心者」にも選ばれやすいデザインが豊富です。
新作ポスター17点を公開

今回の新作では、抽象的な構成と感情の余白を意識した全17作品を公開しています。それぞれに英語名がついており、ポスターそのものがまるで“詩”のように空間に漂います。

いずれも、ただ飾るのではなく、“その場所を大切に感じられるようになる”ことを意識して制作しました。
新作17点を詳しくご紹介します!
1. Fragment(フラグメント)

幾層にも重ねられた線と面が、断片的に組み合わさって構成された1枚。直線のリズムと繊細な濃淡が心地よく、クラフト感と静けさが同居する印象です。
2. Stack(スタック)

丸みを帯びた黒のフォルムが重なり合う、彫刻的でありながらも軽やかな構成。筆跡の残るテクスチャが1点ずつ異なる個性を放ち、静かなリズムを奏でます。
3. Drift(ドリフト)

にじむような線と重なり合う面が、まるで思考の流れを可視化したような1枚。黒・白・グレーの構成に、かすかな赤がアクセントとなり、空間に静かな緊張感を生み出します。
4. Tile(タイル)

紙の質感をそのまま閉じ込めたような構成。わずかな凹凸や折れ目、陰影の重なりが、シンプルな中に豊かな表情を生み出しています。
5. Veil(ベール)

筆の動きそのままに残されたようなブラシストロークが、空中にふわりと浮かぶ一枚。軽やかでありながら芯のある黒の流れが、まるで薄布のように空間を漂います。
6. Merge(マージ)

異なる質感と形状のフォルムが重なり合い、静かにひとつへと溶け合う構成。直線と曲線、濃淡のコントラストが心地よく、グラフィカルでありながらもやわらかさを感じさせる1枚です。
7. Dune(デューン)

淡いブラウンの階層がゆるやかに重なり、まるで砂丘の風景を切り取ったような1枚。にじみと濃淡のグラデーションが心地よく、ナチュラルな空間にやさしい温もりを添えてくれます。
8. Echo(エコー)

かすかに揺れるようなグレートーンのレイヤーが、重なり合いながら静かに広がる1枚。まるで音が波紋のように空間に溶けていくような、余韻を感じさせるデザインです。
9. Intersect(インターセクト)

透け感のあるレイヤーと直線的なブロックが交差しながら生み出す、構築的でありながら柔らかな印象の一枚。モノクロの中に差し込まれた赤が、静けさの中に確かな存在感を添えています。
10. Linger(リンガー)

柔らかくたゆたうような墨の動きが、余白の中で静かにとどまる1枚。流れるようでいて、どこか留まりたがっているような感覚が印象的です。
11. Monolith(モノリス)

重厚な縦のブロックが幾層にも重なり、中心にかすかな光を宿す構成。硬質で静かな佇まいがありながら、どこか詩的な奥行きを感じさせます。
12. Module(モジュール)

黒と白の矩形が、規則とズレの中でリズミカルに配置された構成。ひびや擦れといった偶然性のあるテクスチャが、無機質な形に豊かな表情を加えています。
13. Stillness(スティルネス)

柔らかなブラウンの濃淡と繊細な直線が交わり、静謐な時間を描き出すような構成。ゆったりとした空気感の中に、芯のある緊張が宿っています。
14. Tear(テア)

引き裂かれた紙のような質感が印象的な一枚。不規則に走るラインと、折り重なる影が生む陰影が、静かでいてドラマチックな空気をまといます。
15. Ember(エンバー)

勢いよく描かれた漆黒のストロークと、飛び散るインクの粒。炎の残り火のように、静と動が共存するダイナミックな1枚です。余白の多さが筆致の力強さを引き立て、緊張感を生み出します。
16. Void(ヴォイド)

光と影が交錯するような立体構成が、無重力の空間を思わせる一枚。黒のグラデーションと硬質なブロックの重なりが、静かな緊張感を生み出します。
17. Surge(サージ)

濃淡のインクがうねりながら広がり、波のような力強い動きを感じさせる構成。エッジの効いた黒の流れと、繊細なにじみが共存し、見る者にエネルギーを与えてくれる1枚です。
「ポスターがある暮らし」の入り口に
インテリアにアートを取り入れるのは難しそう、そう感じている方も多いと思います。でも、ポスターなら、気軽に始められて、模様替えも簡単です。フレームに入れて壁に立てかけるだけでも、空間にリズムが生まれます。

新作の中に、きっと「今の自分の気分」に近い一枚があるはずです。まずは、好きだと思えるものを選ぶこと。そこから空間が、少しずつ変わっていく気がします。
最後までお読みくださりありがとうございました!