保育園の登園しぶり、毎朝本当に大変ですよね。お子さんのイヤイヤに困り果て、どうすればいいのか分からず途方に暮れている方もいるかもしれません。この記事では、そんな悩みを抱える保護者のために、保育園の登園しぶりの原因と具体的な対処法を徹底解説します。すぐに実践できる対処法を具体的に紹介します。
お子さんの気持ちに寄り添いながら、スムーズな登園をサポートするためのヒントが満載です。
この記事を読めば、登園しぶりの原因や先輩ママたちが実践している具体的な対応策を見つけることができます。この記事で、笑顔で登園できる毎日への一歩を踏み出しましょう。
この記事を書いている私は、2歳の娘を持つインテリア好きのデザイナー。アートディレクターとしてデザイン業界で働きながら、子育てメディア「dotmomdad-ドットマムダッド」、ライフスタイルブログ「LIVINGSKAPE-リビングスケープ-」お金のブログ「MONEYDOSCOPE-マネードスコープ」を運営。Instagramの育児アカウントは現在フォロワー10万人。育児関連の情報はもちろん、インテリアコーディネートやライフスタイル情報も発信しています。
「登園拒否」と「登園しぶり」の違い
「登園拒否」と「登園しぶり」は、どちらも保育園や幼稚園に行くことに対して消極的な態度を示す状況を指しますが、それぞれに微妙な違いがあります。
「登園拒否」とは
- 子どもが強く幼稚園や保育園に行くことを拒絶する状況を指します。
- しばしば泣いたりわめいたりするなど、強い感情的反応を伴います。
- 理由としては、新しい環境への適応不安、家庭での問題、あるいは園での人間関係の問題などが考えられることがあります。
「登園しぶり」とは
- 子どもが行くことに対して慎重で、行きたくない気持ちを見せるけれど、最終的には登園する状況を指します。
- 感情表現は比較的軽度で、ぐずったり時間をかけたりする程度の場合が多いです。
- 週初めや長期休み明けによく見られることから、一時的な環境変化や体調変化に関連していることが多いです。
重要なのは、子どもの気持ちに寄り添い、様子をよく観察することです。
保育園登園しぶりの主な原因
お子さんが保育園に行きたがらない、いわゆる「登園しぶり」。毎朝親子で格闘し、疲弊している方も多いのではないでしょうか。登園しぶりは多くの家庭で経験することですが、その原因は年齢や状況によって様々です。
原因を理解することで、適切な対処法を見つける手がかりになります。
まずは、お子さんの年齢や状況に合わせた原因を探ることから始めてみましょう。
年齢別に見る登園しぶりの原因
年齢によって、発達段階や生活リズム、そして保育園での過ごし方も大きく異なります。そのため、登園しぶりの原因も年齢別に異なる点がいくつかあります。それぞれ見ていきましょう。
0歳児クラス
0歳児クラスでは、まだ言葉で自分の気持ちをうまく伝えられないため、登園しぶりは主に環境の変化や不安が原因であることが多いです。ママやパパと離れることへの不安、保育園の雰囲気に慣れていないこと、生活リズムの変化などが考えられます。また、体調不良が隠れている場合もあるので、注意深く観察することが大切です。
1歳児クラス
1歳児クラスになると、自我が芽生え始め、自分の意思を主張するようになります。そのため、自分の思い通りにならないフラストレーションから登園しぶりをすることがあります。また、言葉でのコミュニケーションがまだ未発達なため、先生やお友達との意思疎通がうまくいかないことも原因の一つです。さらに、特定の遊びをしたい、特定の場所にいたいといった欲求が満たされない場合にも、登園しぶりが見られることがあります。
2歳児クラス
2歳児クラスはイヤイヤ期の真っただ中。何でも「イヤ!」と拒否することが多くなり、登園しぶりもその一つとして現れることがあります。また、遊びに夢中になっていて切り替えられない、特定の友達と遊びたいといった理由から、保育園に行きたがらないこともあります。さらに、トイレトレーニングなどがうまくいかず、ストレスを感じている場合も考えられます。
3歳児クラス~5歳児クラス
3歳児クラス以降は、言葉で自分の気持ちを伝えられるようになるため、登園しぶりの理由を言葉で説明してくれる場合もあります。友達関係のトラブル、特定の先生との相性が合わない、特定の活動が苦手といった具体的な理由が挙げられるでしょう。また、園でのプレッシャーや不安、家庭での変化なども原因となることがあります。
保育園登園しぶり対応の基本的な考え方
登園しぶりは多くの保護者が経験する悩みです。お子様の気持ちに寄り添いながら、焦らずに対処していくことが大切です。
1. 登園前のスキンシップを大切に
お子様としっかり向き合い、ギュッと抱きしめたり、優しく声をかけたりするなど、スキンシップをたくさんとりましょう。愛情を伝えることで、お子様の不安な気持ちを和らげることができます。特に登園前は、お子様の心に安心感を与える大切な時間です。
2. 朝のルーティンを確立する
決まった時間に起床し、朝食、着替え、歯磨きなど、毎日同じ流れで準備を進めることで、お子様は「次は保育園に行く時間だ」と心の準備ができます。予測可能なルーティンは、お子様の不安を軽減するのに役立ちます。
3. 先生との連携を密にする
お子様の園での様子や不安な気持ちを先生に伝え、連携を取りましょう。先生からの情報も得ることで、家庭での対応のヒントが見つかるかもしれません。また、先生に相談することで、保護者自身の不安も軽減できます。
4. 園での様子を詳しく聞く
お子様が園でどのように過ごしているのか、給食は何を食べたのか、誰と遊んだのかなど、具体的に質問してみましょう。園での楽しい出来事を共有することで、お子様の園へのポジティブなイメージを育むことができます。無理に聞き出そうとせず、お子様が話したい時に耳を傾けることが大切です。
5. 家庭で安心できる環境を作る
保育園から帰ってきたら、お子様を温かく迎え入れ、ゆっくりと過ごせる時間を作ってあげましょう。おもちゃで一緒に遊んだり、絵本を読んだりするなど、お子様が安心して過ごせる環境を作ることで、心身のリフレッシュにつながります。
6. 成功体験を積み重ねる
「今日は先生に挨拶できたね」「おもちゃのお片付けができたね」など、小さなことでもお子様の頑張りを認め、褒めてあげましょう。成功体験を積み重ねることで、お子様の自信につながり、登園への意欲を高めることができます。
7. ご褒美を用意する
保育園に行けたら、好きな絵本を読んであげる、一緒に公園に行くなど、小さなご褒美を用意するのも効果的です。ただし、物質的なものばかりではなく、一緒に過ごす時間など、お子様にとって嬉しいご褒美を選びましょう。ご褒美は、無理強いするための手段ではなく、お子様の頑張りを認めるためのものとして活用することが重要です。
8. 別れの言葉を短くする
別れ際に長々と話したり、後ろ髪を引かれる様子を見せたりすると、お子様の不安を煽ってしまう可能性があります。「行ってらっしゃい」と笑顔で短く声をかけ、潔く別れましょう。引き伸ばすほど、お子様の不安は増大してしまうので、注意が必要です。
9. 無理強いせず子どもの気持ちを受け止める
「なんで行かないの!」と叱ったり、無理やり連れて行こうとしたりするのは逆効果です。「保育園に行きたくないんだね」「何か不安なことがあるのかな?」など、お子様の気持ちに共感し、受け止めてあげましょう。お子様の気持ちを理解することが、解決への第一歩です。
【実践テク】先輩ママが使う具体的な対処法
実際に先輩ママたちがどんなテクニックで登園させているのかをInstagramで質問し教えていただいた回答を掲載します。
すぐに使えるものばかり!意表を付いたものもあり、実際に「保育園の行き方忘れちゃったから教えて?」作戦を実践してみたら「うん!」とすんなり登園できました笑
似ている回答を作戦別で分けて掲載します。
ぬいぐるみ作戦
- ぬいぐるみを持たせて、先生にそれ見せよっかと言って誘い出す。先生に見せたら車に置いとくね~で回収。
- ぬいぐるみと一緒に行こうと言ってます◎登園したら親持ち帰りですが行ってしまえばなんとか◎
- 「お気に入りのぬいぐるみたちに行ってきますは~?」と挨拶を促して玄関へ自然に誘導してます!
- ぬいぐるみ等「先生に見せに行こう」で釣ってます~回収時は先生も上手くやってくれます。
- どの子(ぬいぐるみ)を連れていく?◯◯ちゃん(ぬいぐるみ)が一緒に行きたいなって言ってるよ!
ぬいぐるみ作戦は我が家でもよく使う作戦ですが、やっぱりどのご家庭でも実践しているテクニックですね!
「休みたい!」と先生に伝えに行こう作戦
- 「保育園の先生に休むって言いに行こう!」で誘い出していました!
- 「今日はおやすみします」って先生にお伝えしに行こう。です。
- 1.4 歳のママです。行きたくない気持ちを先生に言いに行こう!と連れて行き、後は先生任せです。
- ダメかもですが「先生に嫌な気持ちお話しに行こう!」とか「今日は休みますっていいに行こう」です…!
- 保育園行かない!休むって言ったら「じゃあ休むって先生に言いに行こう!」ってよく使ってました!
これはかなり意表を突いたテクニック!最終手段として持っておきたい方法です!
保育園での楽しい記憶を思い出させる作戦
- 保育園で撮影した楽しそうな写真を登園20分前くらいから一緒に見せて気持ちを作ってます!
- 保育園から帰りたがらない日の動画を撮っておいて、朝一緒に見て「保育園楽しくて帰りたくなかったんだねー」と楽しかった記憶を思い出させます。
- いーな一!◯◯ちゃんは保育園でおやつ食べれて!大人はおやつないんだよ~ !いーな一!です。
保育園での楽しい気持ちを思い出せればすんなり出てくれそうです!
先に行くね!作戦
- ママとトトで保育園行くね!とおかしなこと言ってますが、娘(1y11m) は来てくれます。
- 「ママ保育園で先生と遊んでくるね!」と行って玄関を出るフリをします。
これ、意味わからないですが私もよく言ってます笑
保育園の先生で誘う作戦
- 前日に先生と、明日何して遊ぶかのお約束をしてから帰る!
- 前日に先生に手紙を書いて、それを渡そう作戦!新しい髪ゴム?服?などを先生に見せよう作戦
- 怪我して絆創膏を貼ってる所を先生に見せてヨシヨシしてもらおう?で今日は出勤されました!
- お気に入りのおもちゃを先生にも見せてあげに行こう!と誘ってます
- お花摘んで先生にあげよう!とかキッズカメラで写真撮って見せよう!とか(※余裕ある時だけ)
- どっちが先生に大きな声で「おはようこざいます!」言えるか勝負しよう!今から練習ねって言って練習しながら登園させる作戦!保育園の先生にも協力してもらう。もちろん子供の勝ち!
- お気に入りの服などを着せて、先生(娘の推し)に見せよう!と言ったりします!
- 先生にその面白い表情見せてあげよう!とか今日のおやつの確認とかお仕事で家に誰も居ないよ
- 前日の夜にお友達か先生に絵を書いて、それを渡しに行こう!と誘い出してます!
前の日に先生に手紙を書いたり、面白い顔を見せに行ったり、昨日あったことをお話しよう!とか目的を作ってあげると子供は動きやすいのかもしれないですね!
お手伝い・教えて?作戦
- ゴミ捨て手伝ってほしいな~?(軽い袋か空のペットボトルを持ってもらう)
- 「保育園の行き方忘れちゃったから教えて!」
保育園の行き方忘れちゃった作戦は効果ありました!
自分で選ばせる作戦
- 我が家の場合はですが、自転車・歩き・スクーターのどれで行くか、手段を選ばせます!
- 「今日の朝こはん何食べる?」「どの服着る?」「どの靴履く?」で段階的に選ばせ連れ出します(笑)
登園途中にあるもので誘う
- 毎朝登園途中にお気に入りの歌を本人に歌ってもらってて「早くの◯◯ちゃんのお歌聞きたいな!」で出発です!
- 線路を通るので、電車見に行こうと誘いました!電車ではなく花でもOK!
登園方法を変える作戦
- いつも自転車だけど歩きで遊びながら行こうと言ったら数回は効果ありました!
- ベランダや公園で朝ごはんピクニックしてます!笑
- 探検しよう!で遠回り、持って朝ごはん外で食べよう!最終手段はお迎えのあと食べに行こ!笑
天候(雨)を利用する作戦
- 雨の日は「今日長靴と傘させるね」って言うとルンルンでした!
- 雨の日はカタツムリいてるかも!探しに行こう!と誘い出します。
- 雨降ってるか見てみる?
- 水たまり何個あるか数えに行こう!
- 雨の日は傘させるよ!カッパ着れるよ!長靴履けるよ!でうちは晴れの日よりすんなりです?
- 雨の日はお気に入りの傘を使えるよ~!と誘い出してました笑
嫌いなものを利用する作戦
家のどこかを指さして「虫来た!ママ虫嫌いやからもう行くわ!」 (息子も虫が苦手なのでついてくる)
子供が見えなくなる作戦
- 「あれー?いないなー?」とか目の前にいる子供が見えないふりをして部屋を探して、「きっと◯◯ちゃんなら靴を履いてるはずなんだけどなー」とか「保育園に行こうとしてるはずなんだけど…」とか独り言を言いながら家中探すフリをし続ける!
他にもいい実践テクニックを教えてもらったら追記します!
保育園登園しぶりで気を付けるべきこと
登園しぶりへの対処で、保護者が気を付けるべき点は以下の5点です。
- 焦らず、長期戦を覚悟する
- 否定したり、無理強いしたりしない
- 他の子と比較しない
- 家族で協力し、対応を統一する
- 自分の時間を作る
お子さんの状況を悪化させないためにも、以下の点に注意しながら対応しましょう。
1. 焦らず、長期戦を覚悟する
登園しぶりはすぐに解決する問題ではないかもしれません。焦らず、お子さんのペースに合わせてじっくりと向き合うことが大切です。長期化することも想定し、心に余裕を持って対応しましょう。気長に見守る姿勢が、お子さんの安心感につながります。
2. 否定したり、無理強いしたりしない
「なんで行かないの?」「みんな行ってるよ」といった否定的な言葉や、無理やり登園させることは逆効果です。お子さんの気持ちを理解し、共感する姿勢を示すことが重要です。安心できる環境の中で、自然と登園できるようになるまで寄り添いましょう。
3. 他の子と比較しない
「○○ちゃんはちゃんと行ってるのに…」など、他の子と比較する発言は避けましょう。お子さんの自己肯定感を傷つけ、状況を悪化させる可能性があります。それぞれの子どもに個性があり、成長のペースも違います。お子さんの良いところに目を向け、自信を持たせてあげましょう。
4. 家族で協力し、対応を統一する
両親、祖父母など、お子さんの周りの大人で対応を統一することが重要です。対応がバラバラだと、お子さんは混乱し、不安定になる可能性があります。家族会議を開くなどして、共通の認識を持つようにしましょう。
5. 自分の時間を作る
登園しぶりへの対応は、保護者にとって大きな負担となります。自分の時間を作ることも大切です。一時保育などを利用して、気分転換や休息の時間を取り入れましょう。保護者の心身が健康であることが、お子さんの安定にもつながります。
まとめ
この記事では、保育園の登園しぶりへの具体的な対処法を解説しました。登園しぶりは、多くの保護者にとって悩ましい問題です。原因は年齢や状況によって様々ですが、焦らずお子さんのペースに合わせて対応していくことが重要です。この記事が、少しでも登園しぶりで悩む保護者の皆様のお役に立てれば幸いです。最後までお読みくださりありがとうございました!