
2歳半の娘が全然寝ない!
22時を過ぎてしまうことも!
1歳の頃は8-9時頃には寝ていた娘。2歳を過ぎてから全然寝なくなりました…。

何とか早く寝かせようと色々前倒しにして行動しても全然寝ずに22時を過ぎる日が続いています。
夜寝るのが遅いと朝もなかなか起きず、保育園は遅刻しがちになり、先生にも迷惑をかけている状況なので何とか解決したいのですが、なかなか難しい状況。
今回は、2歳児が夜になかなか寝ない理由を自分が勉強する意味も込めて調べた内容をまとめました。

娘だけじゃない、と安心したい気持ちもあります。。
調べてみると、2歳児が夜に寝付かない原因は、発達段階の変化や生活習慣、環境要因など複数の背景が絡み合っている場合が多いようです。
この記事では、イヤイヤ期の特性や言葉・体力の発達過程といった内面的要因から、昼寝のタイミングや寝る前の過ごし方、規則正しい生活リズムといった外部環境まで、あらゆる角度から原因を整理・解説していきたいと思います。
この記事を書いている私は、2歳の娘を持つインテリア好きのデザイナー。アートディレクターとしてデザイン業界で働きながら、子育てメディア「dotmomdad-ドットマムダッド」、ライフスタイルブログ「LIVINGSKAPE-リビングスケープ-」お金のブログ「MONEYDOSCOPE-マネードスコープ」を運営。Instagramの育児アカウントは現在フォロワー10万人。育児関連の情報はもちろん、インテリアコーディネートやライフスタイル情報も発信しています。
【結論】2歳児が寝ない理由は「そういう時期だから仕方ない」

朝8時に起きて9時に保育園に行き、お昼過ぎから14時半まで約2時間ほどお昼寝し、たくさん遊んで帰ってきて、19時には食事を済ませて20時までにお風呂に入り、寝る準備万端なはずが、そこから遊ぶ遊ぶ……!

21時過ぎたからもうそろそろ寝るよ〜
と寝室に誘えば「まだ遊びたい!!」と泣き出して余計に覚醒してしまう。色々努力はしているけど、
最終的に娘は大粒の涙でベッドを濡らしながら限界を迎えて眠りに落ちる、というのが最近のパターン。
なんでこんなに寝ないのか、他の2歳児たちはどうなのか、調べてみたところ….
2歳児が寝ないことは統計的に証明されていた!
日本小児保健協会が調査した「平成12年度幼児健康度調査報告書」に興味深いデータがあります。
まず、以下は夜に就寝する時間の年齢別データです。
就寝時間 | 1歳 | 1歳半 | 2歳 | 3歳 | 4歳 | 5歳 |
---|---|---|---|---|---|---|
21時 | 37.2% | 36.0% | 33.6% | 39.0% | 50.0% | 51.2% |
22時 | 35.5% | 37.1% | 40.5% | 36.6% | 32.0% | 33.9% |
23時 | 14.8% | 13.3% | 15.7% | 13.2% | 5.8% | 5.2% |

他の年齢に比べて2歳の子供は、22時以降、23時以降に寝る割合が最も高くなっています。
続いて、添い寝しないと寝られない子の割合を示したデータです。
1歳 | 1歳半 | 2歳 | 3歳 | 4歳 | 5歳 |
---|---|---|---|---|---|
18.3% | 19.9% | 24.4% | 18.0% | 11.1% | 8.6% |
こちらもやはり2歳がピークになっています。

2歳児の4人に1人は添い寝をしないと眠りにつくことができないようです。
この統計資料から、2歳の子供は夜になかなか寝ないため、親が添い寝をして、なんとか寝かしつけている実態が見て取れます。

2歳が寝なくてイライラしているのは自分だけじゃないと少し安心しました。
上記データは平成12年のデータなので、もう少し最近のデータ(平成22年)を見てみると
就寝時間 | 1歳 | 1歳半 | 2歳 | 3歳 | 4歳 | 5歳 |
---|---|---|---|---|---|---|
22時以前 | 24% | 17% | 12% | 16% | 18% | 14% |
22時以降 | _ | 30% | 35% | 31% | 26% | 25% |

こちらの調査でもやはり22時以降に寝ている比率は2歳児が最も高いことが分かりました。
つまり、2歳児は乳幼児期の中でも最も寝ないので、【そういう時期】と割り切るのもありです。
【あるある?】夜寝ない時に起こること(娘の場合)
娘の最近の寝かしつけ事情です。21時過ぎに寝室に行っても、結局寝るのは22時過ぎ。なぜなら以下のリストのことをほぼ毎日行っているから。

もはやこれらがルーティンになっています笑
- 寝かしつけに1時間以上かかる
- 絵本を2-3冊では終わらず延々と読まされる
- 謎の痒みや痛みが発生する
- パジャマのシワやスリーパーを気にしだす
- 寝ている位置が気に入らないと「全部嫌モード」に突入する
- 麦茶が飲みたいと何度も作らされる
- 電気を消すと「暗いの嫌だ!」と泣き叫ぶ
- 「あっち行く!」とリビングに行こうとする
- 寝たと思って扉を閉めると実は起きてる
- 夜中に突然起きて「まだ遊ぶ!」と叫び始める
- 泣いた涙で濡れた布団を拭けと指示してくる
- 最終的には泣き濡れた顔で疲れ果てて寝る
いつもこの状況にうんざりしていましたが、統計的に寝ないのであれば少し諦めが付きました笑。
理想的な2歳児の睡眠時間

2歳児に必要な睡眠時間は、個人差はありますが、
一般的には11時間から14時間程度と言われています。
厚生労働省や米国立睡眠財団の推奨時間を参考にして具体的に見ていきます。
厚生労働省の推奨時間
厚生労働省は、明確な2歳児の睡眠時間の基準を設けていませんが、乳幼児期全体では、規則正しい生活リズムと十分な睡眠時間を確保することの重要性を強調しています。また、1歳6ヶ月児の調査では、平均睡眠時間が約12時間という結果が出ています。

このことから、2歳児も12時間前後の睡眠時間を目安にするのが良いでしょう。
米国立睡眠財団の推奨時間
米国立睡眠財団(National Sleep Foundation)は、2015年に発表したガイドラインで、1歳から2歳児の推奨睡眠時間を11時間から14時間としています。許容範囲は9時間から16時間ですが、9時間未満あるいは16時間を超える睡眠時間は推奨されていません。
機関 | 推奨睡眠時間 | 許容範囲 |
---|---|---|
厚生労働省 | 明確な基準なし(目安:約12時間) | – |
米国立睡眠財団 | 11~14時間 | 9~16時間 |
睡眠時間における個人差
睡眠時間には個人差があるため、上記の推奨時間はあくまで目安です。

大切なのは、お子さんの様子をよく観察することです。
朝スッキリ起きられるか、日中に眠そうにしていないか、機嫌よく過ごせているかなどを確認し、睡眠時間が足りているか判断しましょう。
もし、お子さんが睡眠不足のサインを見せている場合は、睡眠時間を増やす、睡眠環境を見直すなどの対策が必要です。
睡眠不足のサインとしては、以下のようなものがあります。
- 寝起きが悪く、ぐずる
- 日中に眠そうにする
- 機嫌が悪く、かんしゃくを起こしやすい
- 落ち着きがない
- 食欲がない
これらのサインが見られる場合は、寝る時間や起きる時間を調整したり、昼寝の時間を調整したりするなど、お子さんに合った睡眠スケジュールを見つけることが重要です。

娘の場合、寝るのが遅いと22時半頃、起きるのが8時頃なので10時間半+お昼寝2時間=12時間半になり、一応2歳児の推奨睡眠時間には収まっているので、そこまで大きな問題ではなさそうですが、やっぱり成長や健康のことを考えると、もう少し早く寝て欲しいものです。。
2歳児が夜寝ない原因を探る

でもこのまま諦めるもの嫌なのでさらに原因を探り対策方法を考えていきたいと思います。ここでは、2歳児特有の発達や生活習慣の変化に着目し、なぜ寝ないのか、その原因について詳しく解説します。
2歳児の発達と睡眠
2歳児は身体的にも精神的にも急速に成長する時期です。その成長過程における特徴が、睡眠パターンに大きく影響を与えています。以下では、2歳児の発達段階がどのように眠りに影響を及ぼすかを見ていきます。
イヤイヤ期と睡眠への影響
2歳児はイヤイヤ期と呼ばれる、自我が芽生え始める時期に入り、自己主張が強くなります。子供は「自分で決めたい」という強い意志が働くため、親の説得に応じず就寝のタイミングを自分で調整しようとする傾向があります。こうした行動が、夜の睡眠開始を遅らせる一因となっているのです。
体力と睡眠の関係
2歳児は日中に活発に動き回るため、体力が十分に発達しています。しかし、体力が充実しているがゆえに、むしろ過剰なエネルギー状態が続きやすく、夜になると余った体力で目が冴えてしまうことがあります。これにより、自然な眠気が訪れず、結果として寝付けなくなる場合があります。
言葉の発達段階と睡眠
この時期、2歳児は言葉を使って自分の感情や要求を表現し始めますが、まだ十分なコミュニケーションが取れず、フラストレーションが溜まりやすい状況にあります。自分の伝えたいことが上手く表現できずに不安や興奮を感じると、リラックスが難しくなり睡眠に悪影響を及ぼすことがあるのです。
生活習慣の見直しポイント
子供の生活習慣に目を向けることも、夜の寝付きに大きな影響を与えます。毎日のルーチンや環境を整えることで、睡眠リズムを改善することが可能です。以下の点を参考に、見直しを行ってみてください。
昼寝の適切な時間とタイミング
昼寝は大切な休息ですが、長すぎたり遅い時間にとると夜の睡眠に影響します。理想的には、昼寝は午後1時から3時までの1時間程度に設定することが望ましいです。これにより、夜に自然な眠気が訪れやすくなります。
時間帯 | 推奨される活動 |
---|---|
午前中 | 屋外遊びや知育活動 |
午後1時~3時 | 1時間程度の昼寝 |
夕方~夜 | リラックスした過ごし方、就寝準備 |
このような生活リズムを整えることで、日中の活動と夜の休息のバランスが取りやすくなり、睡眠パターンの安定が期待できます。

保育園の連絡帳を見ると毎日2時間近く寝ているので1時間に変えてもらおうと思います。
寝る前の過ごし方の工夫
就寝前の環境作りも大事です。刺激の強いテレビやスマートフォンの使用は避け、落ち着いた音楽や絵本の読み聞かせでリラックスできる空間を提供することが効果的です。これにより、子供は安心感を持って睡眠に入ることができ、スムーズな寝付きを促します。
規則正しい生活リズムの確立
毎日決まった時間に起床し、定期的な食事や遊びの時間を設けることで、子供の体内時計は自然と整います。規則正しい生活は、夜の一定した就寝時間と質の高い眠りをサポートし、子供が安心して眠れる環境を作り出します。親子でスケジュールを共有し、一貫性を持たせることが大切です。
2歳児をスムーズに寝かしつける8の秘訣

夜寝付けずにイライラしてしまう親御さんのために、2歳児の睡眠リズムを整える具体的な秘訣を分かりやすくご紹介します。子供の発達段階や生活環境に合わせた対策で、安心感と規則正しいリズムを作り出すことが大切です。
生活リズムの調整
1. 早寝早起きの習慣
まずは、早寝早起きの習慣を身につけることが基本です。毎日同じ時間に起床し、朝日を浴びることで体内リズムが整います。7時前の起床を目標に、朝の光をたっぷり取り入れましょう。これにより、夜には自然と眠気が訪れるようになります。
2. 昼寝時間の調整
昼寝は休息の大切な時間ですが、長すぎると夜の眠りに影響する可能性があります。
2歳児の場合、平均的な昼寝時間は1時間~1時間30分が理想的です。
また、昼寝は15時までに終えるように調整することがポイントです。以下の表は、理想的な一日のスケジュールの目安です。
項目 | 推奨時間 |
---|---|
起床 | 7:00前 |
昼食後の昼寝 | 1時間~1時間30分(15時までに終了) |
就寝前の準備 | 寝る30分前からのルーティン |
このスケジュールを実践することで、体内時計が調整され、夜のスムーズな寝かしつけにつながります。
3. 寝る前のルーティン作り
就寝前に毎回行う寝る前のルーティン作りは、子供に「これから寝る時間だ」という合図を与える上で非常に有効です。具体的には、歯磨き、パジャマへの着替え、絵本の読み聞かせなど、決まった順序で行うようにしましょう。この一連の流れが子供に安心感を与え、自然と眠りに誘われます。
睡眠環境の最適化
4. 快適な睡眠空間
睡眠の質を向上させるためには、部屋の環境も見直す必要があります。空気の入れ替えや適切な温度(約22度前後)を保つことで、快適な睡眠空間が実現します。また、柔らかい照明や落ち着いた色調の寝具を選ぶことで、リラックス効果が高まります。
5. 光や音の刺激を避ける
寝室における光や音の刺激は、子供の睡眠を妨げる大きな要因です。寝る前はテレビやスマートフォンなどの電子機器を避け、暗くて静かな環境を整えましょう。遮光カーテンや静音性に優れた寝具を利用することで、外部の不要な光や音から効果的に守ることができます。

音については我が家では新生児の頃からホワイトノイズを活用しています。
親子のコミュニケーション
6. 安心感を与えるスキンシップ
夜の不安な気持ちを和らげ、深い眠りへと導くためには、親からの安心感を与えるスキンシップが欠かせません。抱っこや軽い背中のトントン、穏やかなハグなど、しっかりと身体に触れることで、子供は安全で守られていると感じることができます。
7. 共感と傾聴
2歳児は言葉で自分の思いを十分に伝えられないことが多いです。そんな時は、子供の気持ちに寄り添い、共感と傾聴を大切にしましょう。「不安なの?」や「何か困っているの?」と声をかけ、子供の感情を受け止めることで、安心して眠りにつく環境を作り出せます。
8. 絵本でリラックス
寝る前に優しい声で絵本を読むことも、リラックス効果が期待できる方法です。子供が自ら絵本を選ぶことで、興味や好奇心を満たしながらも、徐々に落ち着いていく過程が生まれます。特に、明るすぎず穏やかな内容の絵本は、睡眠への導入としてとても効果的です。絵本の読み聞かせは、親子の大切なコミュニケーションタイムにもなります。
【まとめ】「早く寝るのが良い」ことは分かってる…けど
いろいろ書いてきましたが、早く寝るのが良いことはどの親御さんも分かっています。きっとこの記事に辿り着いた人は同じ想いで、なかなか寝てくれない子供をなんとか早く寝かせたくて試行錯誤されている方なんだと思います。

もちろん何とかできれば良いですし、何とかしたいと思っていますが…
….寝ない時は寝ません!
絶対に寝てくれる効果的な方法はありません。この記事に書かれている秘訣を実践して、それ以外のこともやり尽くして、それでも状況が変わらなければ「諦める」ことも大切です。

そのストレスで親の笑顔がなくなる方が子供に悪影響があると私は思います。
子供に見せる1日の最後の顔は笑顔で居たい。
そのためには、親としての「心の余裕」も必要なのだと思います。(でも早く寝て欲しいです笑)
最後に
今回の記事では、2歳児が夜眠らない理由として、イヤイヤ期による自己主張や発達段階、生活習慣の乱れなどが影響していることが分かりました。規則正しい生活リズムの確立、適切な昼寝時間の設定、そして寝る前の親子のスキンシップや安心感を与えるルーティン作りが、子どもの睡眠改善に大きく寄与します。2歳児は自己表現が活発になる時期でもあり、家庭内で明確なルールと温かなコミュニケーションを通じた対応が求められます。睡眠環境の最適化は、子どもの健やかな成長と家族全体の安定した生活にもつながると考えられます。最後までお読みくださりありがとうございました!